阪府が、手話言語条例の一環として取り組んでいる幼児向け手話獲得教室『こめっこ』が5周年を迎え、記念イベントとして開催された『オープンこめっこ』を視察させていただきました。『こめっこ』は0歳から未就学のろう・難聴児が集まり、さまざまな遊びを通して手話を獲得する場で、NPO法人こめっこが実施しています。当時の会場は大変な盛況で、小さい子どもたちが目を輝かせてクイズや絵本の手話による読み聞かせに参加する姿を見て、とても元気をもらいました。

 

会場となった府立福祉情報コミュニケーションセンターは、老朽化が著しかった府立の複数の福祉施設を移転統合し、視聴覚障がい者情報提供施設として令和2年度にオープンしました。今から10年前、当時の府立盲人福祉センターなどを視察した私は、障がい者のための施設であるにも関わらず、エレベーターもなく2階に上がるにも急な階段しかないような実態を見て、府議会で当時の松井知事に建て替えを検討すべきと強く訴え、これが契機となり建て替え議論が始まりました。その後、このようにバリアフリー化され当事者から喜んでいただける施設が出来たことを嬉しく思いますし、今後も、障がい者の情報コミュニケーションの拠点としての役割をしっかりと果たしていただきたいと思います。

 

 

またその場に、株式会社ユニ・ケアーさまが、今話題の「顔が見えマスク」をご寄贈いただきました。聴覚障害をお持ちの方々は、口元の動き、唇の動きで言葉を理解されておられる方も多く、昨今のマスク生活で相当ご苦労されているとうかがっておりました。そこで親交のあった株式会社ユニ・ケアーの宮林社長に相談したところ、快くお引き受けくださいました。まことにありがとうございました!