先日、副業で勤務している障害者福祉施設に、近隣の市で公演しているサーカス団から招待状が届いた
。
内容は、無料で観覧できるというものだった
。
そこで、利用者12人と引率職員5人、計17人で会場へ向かうことになった。
私の役割は、マイクロバスの運転と、4人の利用者の引率である。
当日は定刻より少し早く現地に到着した
。

そのため駐車場はまだ空いている状態だった。
駐車場係の方に声をかける。
私:「障害者施設の者ですが、どちらに停めればよろしいでしょうか?」
係員:「「一般車はこちらになります」
そう言って、かなり離れた場所を指さした
。
私は続けてお願いした。
私:「車いす利用者がいるので、降車だけでも会場入口付近でさせてもらえませんか?」
係員は少し間を置いて、
係員:「・・・分かりました」
と答えた。
そこで私は、入口付近にマイクロバスを停めて利用者を降ろした。
すると・・・、先ほどの係員が歩み寄ってきて、こう言った。
係員:「本来なら、一般道の脇に停めてもらいたかったんです。次からはそうしてください」
私は内心で少し驚いたが、その場では何も言わず、「次はないね」と小さくつぶやいた
。
最初にその説明をしてもらえれば、こちらも対応できたのだが、後から言われてもどうしようもない
。
ちなみに、これは後日談だが、施設に戻ってから、サーカス団の担当者と直接やり取りをしていた職員にこの件を話した。
すると、その職員はこう言った。
職員:「それはおかしいですね。サーカス団の担当者からは、駐車場係がマイクロバスを優先スペースに案内する、と聞いていました」
つまり、現場まで話がきちんと伝わっていなかった可能性がある
。
気を取り直して、私たちは会場へ入った。
思っていたよりも会場は広い。
しかし、案内された席に座って驚いた
。

中央のステージがほとんど見えないのである
。
理由は、巨大テントを支える鉄骨の柱が、ちょうど目の前にあったからだ。
もしこれが有料席だったら、クレームが出てもおかしくない位置だったと思う
。
開演30分前の時点では、私たち以外の観客はほとんどいなかった。
平日だったため、少ないのだろうかと少し心配になる。
開演10分前あたりから、少しずつ観客が増え始めた。
最終的には、体感ではあるが会場の2割程度の入りだった
。
入口付近には、大きく「連合○○」と書かれた看板が掲げられていた。
おそらく、各団体の福利厚生などで招待された人も多かったのではないかと思う。
さて、約2時間(途中15分の休憩あり)の公演自体は、迫力があり見応えのあるものだった
。
ただ、中央ステージの演目が柱で見えにくかったため、十分に楽しめたかというと、少し残念な気持ちも残った
。
帰宅後、改めて今回のことを振り返った。
今回の「優先席」は、正直なところ、あまり良い位置とは言えなかった。
無料招待ということもあり、席の位置について強く言う立場ではないのかもしれない
。
ただ、障害のある利用者を連れて来場する施設としては、もう少し配慮のある席であればありがたかった、というのが正直な感想である。
もし今後また同様の招待があったとしても、施設として参加するかどうかは、少し慎重に考える必要があるかもしれない。
今回、「優先席」という言葉の意味を、もう一度考えさせられる一日になった。