先日、児童発達の管理者研修に行きましたが、
基本「遊びを通して」の介入が推奨されており、
そこにエビデンスのある介入法はほとんど盛り込まれておらず、
積極的に教えるということは危険という認識の様でした。
「その子に合わせた」「心を育む」「ソフトランディング」「決めつけない」という確かに大切な部分でもあり、もっともらしくも聞こえるのですが、
裏を返せば積極介入できるだけの知識や経験を持ち合わせていない
「逃げ」
の言葉に終始しているように感じ、このレベルの人達を、児童発達の専門家として
世に送り出しているのかと思うと、親の立場としては強いショックを受けました。
この時受けた感覚は我が子を介し、役所や地域の児童発達の専門家とされる人達と
対峙した時に受ける違和感と似ていて、そりゃあ日本にABAが広まらない訳だと
妙に納得してしまいました。一人の講師の締めの言葉が、様々な方の発言や意見を
聞いて、改めて児童憲章を読み返したいと思うと発言され、
児童憲章を悪く言うつもりは毛頭無いのですが、
日本の児童発達専門家の世界観の狭さを痛感して帰ってきました。
事例検討なんて、馬鹿の一つ覚えの様に
大抵講師に褒められる答えは絵カードです(笑)
そして困ったら、遊びを通してと言っておけばもう安牌という感じで
私のグループの発表で、すでに一語でも言葉が出ている児童に対して
安易に絵カードを使用すると、発語の促しを止めてしまう可能性があると
発表したところその答えは決めつけで危険だとかいう、
訳の分らない講師まで出てくる始末でした。
(その講師が受け持つグループに対して、やはり絵カードを推奨していた様子)
日本の児童発達のレベルを向上するのであれば、
もっと地域の福祉から知識や意識を変えていく必要があると思いました。
現状は積極的に教えるのは危険とか、本気で思っている専門家を
日々輩出してしまっている状態であり、
さらにABAなどの科学的に立証されている介入法に親が辿り着くまで
診断を受けてから時間がかかってしまうのだと思います。
早期の時間は本当に貴重です。
いくつかの児童発達事業所で働いている人達が同じことを言っていました。
利用者の親に介入法や研修の情報を教えてもらっていると。
とにかく、自分の身の周りからでも、発信していき
何とか状況を変えていきたいと思います。