■消え行く風物詩
例年の入試当日の風景と言えば、学校の入口に向かって塾が塾毎に陣取り、大手塾の横断幕、先生方の握手攻撃、聞いたことない名前の塾の腕章をした軍団…等々と、今日ここはこれまでとは違う戦場なんだと受験生が意識せざるをえない異様な熱気に包まれていました。この異様な雰囲気にのまれてしまう受験生も多かったのだと思います。
しかし、今年は新コロ影響で、どの学校でも「塾関係者へ、当日朝の応援自粛ついて」の案内。
昨日の柔道君の2/1受験は、校門の前、そして校門入ってからも、人がまばら。柔道君にとっては、四谷大塚の合不合で2回、日能研の合判で1回行ったことのある「受け慣れた」学校なのですが、模試の日の朝と同じような「普通の」静けさでした。
拍子抜けと思うのは多分中学受験経験者の親だけで、子供達は平常心で臨めたのではないかと思います。
■zoomで応援
時代だなあ、と思っていた日の夜、塾から以下のメールが来ました。
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明日(2/2)は朝の7:00よりZoomを開いておきますので、 下記のミーティングIDより、 必要に応じて入室してきて下さい。 我々がスタンバイしていますし、 うまくいけば友達の顔も見られるかもしれません。 ただ学校内に入ってからスマホを見ながら色々しているのもよくないと思いますので、 最寄り駅に着いたらなど、 入室するタイミングと場所は考えた方がいいかもしれません。
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なるほど、zoomで応援ということです。
2/2の朝は、あいにくの雨でした。
駅や途中のコンビニからWi-Fiでつなぐことも考えましたが、応援効果を最大限にするために、やはり学校の敷地に入ってからLTEでzoomに繋ぐことに。
正門入って行く手とはちょっと外れた場所に暖を取るための大きなテントがあることを昨日見ていたので、そこからアクセス。すると、見慣れた先生の顔が出て来て語りかけてきます。
社会の先生、国語の先生、算数の先生、理科の先生、と入れ替わり立ち替わり、激励や具体的なアドバイス。柔道君は、画面越しでも相変わらずぶっきらぼうな受けこたえでヒヤヒヤしましたが、間違いなく本人には響いていると、側で見ていて感じました。
テントには他の受験生はいませんでしたが、zoom応援が一般化するとここが賑わうのかもしれません。
それにしても、zoomでの応援はどんなもんだろうか、と実は半信半疑だったのですが、従来型の現地の応援だとお世話になった先生「全員」とは会うことはできないでしょうが、zoomだったからこそ、先生全員からコメントをいただけました。いやあ時代だなあと、これまた感動してしまいました。
あとイヤホンマイクも持っていったほうがよかったというのが装備面での反省ですね。
いまは受験の待ち時間です。あとは本人の力を信じて吉報を待つのみです。
■人生3度目の2月1日
2月1日は特別な日です。
1回目は38年前の自分の中学受験、2回目は4年前の長女の中学受験、そして今年は息子達の中学受験当日です。
そして受験の待ち時間を使って、息子の中学受験について書き記したブログ(season2)を最初から読み直しました。父親として中学受験への関与度合いを下げたことから受験最終年は全く投稿していないので、小4小5の頃の思考過程を振り返ったわけです。
■改めて振り返り
①2/1受験校の見直し
剣道君は、第一志望に設定した難関校に入学して美術部の部長になるつもりです(親としては剣道部との兼部を期待)。
しかし80%偏差値に9足りません。ブログにも過去に明確に書いていましたが、+5までがチャレンジ校、それ以上はメイクミラクル、というのが私の考えです。
コロナ影響で1月入ってすぐに学校を休み、1日中塾に籠る日々を続けましたが、モードが変わったとまでは言えず、調子のいいときの過去問の結果の自慢や、「もう過去問ずいぶんやったんだよねー」という余裕発言。朝は5時半に起きるものの、朝起きてやるのは朝課題を終わらせた後はYouTube。妻曰く、あれが彼のペースなんだから何も言わないで、と。
剣道君は、四谷の合不合最終回では、過去の合格者の偏差値レンジからついに外れ、合不合6回とも合格可能性は20%を叩きました。
上の娘の+12での撃沈の再来は避けたい私は、四谷の合不合の結果とにらめっこします。
妻は、合不合は12月時点の過去の数値ではないかと。それに第一志望をいま変えるのは、モチベーション的にリスクだと。
確かに模試の成績は12月以前のものだし、中学受験は1月の最後まで伸びるとは言うものの、他の受験生と比べた傾きを考えた場合、剣道君の場合、奇跡に賭けるのではなく、統計的に戦略を練ったほうがいいというのが私の考え。合格体験記に自慢げに書けそうな「見違えるような」変化は残念ながら見られない。
そこで安全サイドに倒そうと、塾の担任と1月入ってから二者面談、三者面談を重ねること3回。塾の担任も私と同意見で、ギリギリまで様子を見ようということになりました。
結局、塾の担任から本人に対して、塾での過去問演習の感触の話題を通じて、
・このままだと第二志望の合格も危うい
・2/1は第一志望校①ではなく第二志望校①で確実に◯をもらって、2/3に第一志望校②に望もう!
という結論になりました。
これで2/1第二志望校①の合格率は50~80%圏内に入ります。こういう考えはつまらない人生なのかもしれません。ただ、上の娘の受験で私が学んだこと、それは「奇跡は起きない。奇跡がおきるなら予兆があるはず。」ということです。
あくまで第一志望は変えない。大人的には、第一志望校②となると+11でさらにハードルが高くなるのですが、本人の気持ちを尊重しつつも、より安全を取るという実も採ったわけです。
この判断が吉と出ることを願うばかりです。
②個性、そしてピケティ
翻って柔道君です。
どういう言葉を使うといいのか難しいのですが、彼には中学受験を臨ませるのは早すぎたのだと思います。
四谷合不合的には、最後四回平均は40です。新小4から同じ塾に通った一卵性双生児でこの違いです。もう塾とかなんとかいう問題ではありません。
彼は一生懸命頑張っています。本当に頑張っています。ただ、意識レベルというか精神的成長というか、外界で起きていることを吸収する力が、多分同年代の子よりゆっくりなんです。
例えば、家族で一緒にニュース番組を見ていて、静岡県がリニア新幹線に反対している、という話題をやっていました。大井川の水量が減ることを心配する声がある、という話ですね。
私が、時事問題を意識して、次のニュースに移ったタイミングで、「Q2.上流でリニア新幹線工事で行われる静岡県の川の名前は?」という問題を剣道君に出そうと、その前段に柔道君向けに「Q1.リニア新幹線に反対している都道府県は?」と水を向けます。
しかし、柔道君は答えられません。剣道君からも「お前さっきテレビで言ってだろう!」と言われる始末。しかも「わかんねーの?大井川のある県だよ!」と。Q2.を私が出す必要はなくなりました。
これを授業に置き換えると、同じ授業を受けても、受ける子供によって吸収力は違うはずなんです。このブログで繰り返し書いていますが、塾の実績は、何を教えるかではなく、どういう子を集めるか、なんです(「ピケティ的中学受験論」2015.6.23)。
自分のブログを読み返したら、SAPIXの上位1/5が御三家圏内、という記述がありました。「SAPIXにいてカリキュラムに従っていれば御三家に入れる可能性が高い」ではなく、「SAPIXにいて上位1/5に入っていれば御三家に入れる可能性が高い」、なのです。
受験直前期に何度も担任と膝詰めで相談し最終的に二人三脚で受験戦略を練れたいま、ベテラン講師で運営する地元塾を選んでよかったと思っています。
■高校受験、そしてグノーブルなど
①内申、確約、単願併願…
非常に不謹慎ですが、ここ数日の私の関心事は、柔道君の中学受験全滅後のシナリオです。
妻にそういう話を少ししたら嫌そうにしたので、水面下で考え続けています。端的に言うと、「高校受験リベンジの可能性を模索すべきかどうか」、です。
柔道君は、私立小から隣の私立中(四谷偏差値30台)への内部進学合格はもらっています。私立中に入ってから公立高校を目指すのは内申点上不利であること、私立高校は3科目・公立高校は5科目であること、いま通っている地元塾では高校受験でも評判で実績をあげていること、などを知りました。
いまは素材集めをしておき、中学受験の結果が出たら家族会議です。
②SEG、平岡塾、グノーブル…
一方、剣道君かめでたく第二志望校以上に合格したときに、どうやってその学びのレールを敷いてあげるか。難関校であればあるほど、学校で受験指導っぽいことはしてくれずに、専門塾に通って効率的に大学受験に向けた勉強をするからです。
私が中学高校生の頃といえば、都内の中高一貫生が通う塾と言えば、数学はSEG、英語は平岡塾でした。当時もありましたが現在隆盛しているのが鉄緑会であることも、おおたとしまさ氏の著書で知っています。
私が通っていた渋谷の平岡塾は今でも健在で、相変わらず大部屋に絨毯に座り込んで英文をたくさん読むスタイルは変わってないのを知りました。
夏期講習の最終日に創始者の塾長(通称、平岡のおばちゃん)がふらっと入ってきて「はいご苦労さん」と生徒1人1人に配った1000円札をもらったことや、これも平岡のおばちゃんに授業中に当てられて、refrigerator(=冷蔵庫)という言葉のアクセントを間違って読んだ私に「だ~めぇ!10回読みなさ~い!」と言われ、周囲の嘲笑の中「リフリージレータ、リフリージレータ…」と汗をかきながら繰り返したことなどを思い出します。
そんな中、ネットを調べていると、中学受験でポストSAPIX的な存在であるグノーブルが、そもそもの出自である大学受験界で台風の目になっていることを知りました。
グノーブルのホームページに、大学に合格した生徒が祝勝会場でインタビューに応えている画像がこれでもかとアップされているのですが、合格した大学名だけでなく出身高校名まで明記され顔出しで喋っているだけでなく、みんな自分の言葉で「グノーブル最高でした!」と喋っているのが非常に印象的でした。
高校の知り合いの後輩(現在東大の博士課程)がグノーブルで英語の講師をやっていることも見つけてしまい、グノーブルへの興味がつのっているところです。
上の娘が受講している東進の英語の映像授業(高校生向け)が、面白おかしく喋っているだけでテレビのバラエティー番組の域を越えないのとは違って、「英単語は語源から理解」「英語を前から読む」等、本質的な理解を進めてくれそうです。
中学受験も大学受験も、時代によって変わります。
親は思い出にふけるばかりでなく、現実路線でわが子を導くよう心がけていきたいと思います。
■自立した個の育成
中学受験をさせる目的は、志望校に合格させるためではなく、勉強を通して強い自立心を涵養してほしいため、と考えています。
これは上の娘の中学受験の失敗と、大器晩成型の柔道君に中学受験勉強をさせる意義をつきつめて考えてでた結果です。
しかし、こんな偉そうな大方針だけでは、実際問題、中学受験生がゲームとどう付き合うべきか、という極めて現実的な問題に対処できないわけです。
■優秀な子のパターン
もうひとつ知っておかなければいけないのは、優秀な子は勉強とゲームを両立できる、という紛れもない事実です。
上の娘の同級生で、結局筑駒に行った天才君は、周りも認めるマイクラ好きで、学校の休み時間はいつもマイクラ話に花を咲かせていたそうです。
まあニワトリ-タマゴ理論で、自立した子が中学受験に成功するわけであって、中学受験を経験すると自立するというのは単なる親の妄想なのかもしれません。
しかし、中学受験としてではなく、家庭の躾の一環としてなら、どうすべきかは考えなければいけません。
■「マイクラ3ヶ条」
Cコース上位にいた剣道君がマイクラやりたいと言ってきたのは、小5の夏休み開けの頃です。
確かに小5下期は、比や速度が出て来て、1つのヤマバでもあります。ここをストイックに乗り越えるのか、ニンジンをぶら下げながら乗り越えるのか。彼の一生を左右しかねない判断が親の前に立ちはだかります。
母親からは「ここで禁止すると上の娘のときのように受験期にストレス抱えて、受験終わると伸びきったゴムみたいにゲーム漬けになりかねない。何らかの形でやらせるべき。」との見解。
剣道君は、実行力が高いので、ゲームをてこに勉強の質が上がることを私は期待して、世の中のセオリー通り、本人と話しあって、本人にルールを決めさせることにしました。話し合いの前には第一志望の確認も怠りません。
★マイクラ3ヶ条
マイクラでいっぱい遊ぶ。ただし、
①組分けB以下でマイクラしない
②組分け**.*以下で次回組分け前1週間はマイクラしない
③YTで2週連続##.#以下で、ルール見直しを話し合う
**.*は、志望校の80%偏差値、##.#は四谷中学受験案内掲載の、志望校合格者の小5時のYT平均です。
ポイントは「いっぱい遊んでいいよ」とオープンマインドにしたことと、「何時間まで」とか「宿題終わったら」というルールにしなかったことです。マイクラに行動を決められるのではなく、行動を決めるのは自分であるべきなのです。
■3ヶ条運用状況
剣道君は、毎朝五時半に起きてパソコンでマイクラをやっています。なんだ起きれるんじゃん(笑)。
戦闘モードではなく、クリエイティブモードで建造物を作るのが好きみたいで、YouTubeの作成動画を見ながら、姫路城や大山古墳を作っているところをみかけました。
気になる成績ですが、前のブログに書いたとおり、因果関係は別にして時系列で書くと、マイクラするようになってから成績上昇、Sコース、志望校合格可能性80%を2ヶ月維持しています。
先日塾の先生面談があって、この3ヶ条の話をしたところ大変納得の様子。「最近遅刻が多い、宿題全部やりきれない、でも成績維持してる。何なんだろうと先生達で話していたところ。」とのこと。でも「これだやって行きましょう。」とお墨付きを貰いました。
塾の先生と私の考えが一致したのは、失敗するなら小5の今のうち。それが彼を成長させる、と。こうやって塾と連携して進めるなら、引き続きうまくいくようか気がしています。
だだ、1つだけ困ったことが。
それは柔道君も一緒になってマイクラを見ているのです。やってはいないのですが、見ている。しかも朝五時半から。そして夜10時には眠気で机で突っ伏している。成績はAコースへ。
剣道君には効果的でも、柔道君への影響まで読みきれなかったのが反省点であり、今後の課題です。
■対象校の抽出
先のブログでも書きましたが、偏差値+5までが適正な志望校、+10までが意欲的なチャレンジ校(80%偏差値)だと考えています。
小5秋口に文化祭と学校説明会の計画をたてるにあたり、剣道君と柔道君で四谷組分けベースで偏差値にして約20離れていますので、わが家として見ておくべき学校しては、偏差値にして30~70(@_@)という、偏差値表全部みたいな感じになってしまいました。
結局通学圏内かどうかと、付属校を志望しない、ということから学校をピックアップして、9月から計画的に周りました。
ただ、塾の先生から、ご家庭の教育方針と真逆の学校にも足を運んで、「やっぱり違うな」と確信を持つことも重要、とのことだったので、空いている時間には、近所の附属校にも足を運びました。
■「校風マトリックス」
ひととおり回って、夫婦間で評価を整理しているときに出会ったのが、週刊東洋経済の中学特集。そこに載っていたのが、「校風マトリックス」です。
「校風マトリックス」は、縦軸に保守/革新、横軸に管理/自主性をとった2×2のマトリックスに、各学校をプロットしたものです。
このマトリックスに、わが家が思ってきた印象がピタリとはまったのです。つまり、どうもいまいちだなあ、と感じた学校は、すべて「保守×管理」のマスに入っていたのです。
そこからまだ見ていない学校、見るべき学校が次々に浮かび上がってきました。剣道君の第一志望校と同じマスに入っているこの学校、家から遠くもないのになんでノーチェックだったんだ?などなど。
この「校風マトリックス」は、ネットでは賛否両論あるようですが、異を唱えているのは、実際に通学している人の本人や卒業生・保護者が多いように感じられます。
ただわが家にとっては、志望校選びの漏れをなくすための強力なツールになったことは間違いありません。10月下旬になってから慌てて学校説明会を予約したり、組分けや合判の裏の学校説明会に足を運びました。
※この「校風マトリックス」は本にもなっているので、早速購入して、わが家の中学受験関連書籍の棚に並べました。
(「中学受験 大逆転の志望校選び」安波京子)
■危険な一目惚れ
追加で検討した学校は、親だけで学校説明会に行くパターンが多く、話しを聞いた直後は「へえ結構いいね」と盛り上がるのですが、一晩たつと不思議に熱がさめます。
それに文化祭シーズンを越えてから浮上したので何校かは最終判断は来年(小6秋)に持ち越しです。
いずれにしても、親は勉強の代わりはできませんが、学校選びはぬかりなく担っていきたいものです。
■順調な剣道君
YTでCコース上位を安定的にとるようになってきた剣道君。ついにSコースの一番下のクラスに滑り込むことができました。
ただ、YTをSコースで受けると、母集団がぐっとあがるので、毎週のYTの偏差値は微笑ましいほどに苛烈です。偏差値20台はざら、下から数えて何人目、の世界です。
そして先日の組分けテスト。本人は「さすがにまたSコースはないっしょ」と若干投げやりモードだったのですが、蓋を開けたら、同じくSコースの一番下のクラスに滑り込み。
塾の先生が言ってました。Sコースでは点数じゃない、Sコースにいるいうプライドで頑張ってほしい、と。本当にそう思います。
競争社会では変な鶏頭より立派な牛後なんです。
■組分け始めた柔道君
一方、四谷月例テスト生の柔道君も、塾の先生との話し合いの結果、モード切り替えを促すために組分けテストに移行しました。
剣道君と同じテストを受けることになるのをわが家的に避けていたわけですが、いずれ合判が始まれば直面するわけですから、どこかで踏ん切りをつけなければいけません。
初回組分けはBコース、そして直近はAコース2:桁クラスに沈みました。
一方の剣道君がSコースですので、僅差で比較するというよりは別物を見る目で見られて幸か不幸かホッとしています。
一卵性でもそれぞれの個性にあわせて見守っていきたいと思います。
■地元塾の実力
息子達を通わせている地元塾は定員30名の先着順!を開塾当初からポリシーとして貫いています。御三家には時々合格者を輩出していますが、塾は「それより第一志望に受からせる指導を!」と熱く語っています。
こんなトークに惹かれて、SAPIXやWといった大手塾を蹴って、わが子を託したわけですが、集まってきた生徒に優秀な子がいて正直びっくりしています。
四谷のS~C上位レベルが2人、Cレベルが2人、という感じで、剣道君自称「自分は4番手」とのこと。一番優秀な子は、YT受けずに組分けだけでSコース維持。最近になってYTも毎週受けるようになって、算数は毎回満点だそうです。
結果的にSAPIXのような苛烈なアップダウンを経験しないまでも、競争相手が近くにいる環境を享受しています。おやまの大将だと困るな、という入塾前の心配は杞憂でした。
■私立小学校の悲哀
一方、入塾してもう1つびっくりしたのが、息子達が通っている私立小学校から同じ学年で6名も通うことになったことです。学校が最寄り駅にあるわけでもないのにです。
そしてもう1つびっくりが、6人中、上のクラスに2名、下のクラスに4名、という配分になったことです。6名中、剣道君は自称トップなので、競争相手は公立小の子達ということです。
私立小は進度も早く、公立小に比べ相当アドバンテージがあるはずですが、これが実態です。まあ、まわりの子はほとんどSAPIXに通っているので、無名の地元塾に通わせている段階で、何か抱えているのかもしれません。
■塾は異なもの縁なもの
このblogで再三再四繰り返して言っていますが、SAPIXはできない子をできるようにする塾ではなく、優秀な子のための塾です。問題は、わが子が優秀なのか、という問いですが、いずれにしても、塾とは相性があるのは間違いありません。
御三家を目指せる学力があればこの地元塾は物足りないかもしれませんが、わが家の息子達にとってはよい塾とご縁が持てたと感謝している次第です。
■四谷大塚「中学入試案内」の活用
四谷大塚の「中学入試案内」という分厚い本(毎年発行)に、難関校だけですが、その学校の合格者が、4年5年の各回の組分けテストでどれだけの偏差値を取っていたか、合格者平均と幅がチャートになって表されています。
SAPIXでも同様のチャートが公開されていますが、確か上記本を見てその精緻さに驚いた覚えたがあるので、SAPIXのは対象校が少ないか、六年生の期間だけだったような気がします(違っていたらすみません)。
これを見ると、「優秀な子は小4から優秀なのね」という、これまた冷酷な事実です。合格者偏差値の幅(第N回組分けテストの合格者偏差値の最高と最低)が、学校ごとに小4から小6までほとんど変わらないのです。
■開成をあきらめた理由
先のチャートに、剣道君の小4~小5上期の組分けテストの偏差値を当てはめてみると、開成合格者の幅に時々かすりますが、まあ入っていないと言ったほうがいい状態です。
この分析を経て、私は剣道君に開成を薦めるのを断念しました。親から見て、とても調子よく勉強をすすめていますが、あともうひとひかりが必要なのでしょう。これは親のプレッシャーで伸びるものではないので、親の欲目を封印し、あとは本人の可能性にかけたいと思います。
かたや、本人の第一志望の難関校のチャートには、ちょうど自分の折れ線が入っています。また、同書には、YTのコース毎(五年Cコース等)の某校合格者平均もデータとして載っています。今晩、この数字の意味を剣道君に伝えたら、毎週のYTの目標感をつかめたようです。
数字に負けず、この調子で頑張ってほしいと願うばかりです。
■80%表の残酷
息子達が通っている地元塾では、内部には合格実績・進学実績を比較的オープンに開示してくれています。
・合不合平均(最終4回)
・第一志望校80%偏差値
・進学先80%偏差値
これを名前を伏せつつも、A君からX君まで24名、一覧表にして保護者会で説明があります。
合格した学校だけでなく、進学した学校も公表しているので、四谷大塚の80%表と見比べながら、どのくらいの実力の人が、どこを第一志望にして、結局どこに進学したか、実名の学校名でわかってしまいます。
■実力+10が現実的MAX
昨年の六年生24名の合格実績を春先に分析しておいたので、柔道君が所属している下のクラスの現実的な未来像が見えてきます。
そして、合不合平均と進学先の偏差値の乖離は、一昨年は+11、昨年は+8が最高でした。つまり、合不合平均が44の子が、偏差値52の学校に進学した(実力+8の結果)のが、一番のプラスの番狂わせ、ということです。
ということで、わが子の実力+10の範囲でどんな学校があるか調べはじめるわけです。
確かにこれからメキメキ伸びるのかもしれません。夢を見てしまうのは親の自由ですが、データは冷たく、残酷です。
■塾終了後のスケジュール
塾から帰って少しでも早く復習するのが理想、とわかっていても、就寝時間との兼ね合いもあり、なかなか難しいものです。
上の娘の受験のときは、20時55分に塾の授業が終了し、隣の駅の近くまで車で迎えに行って、本人と自転車ごと乗せて!自宅に帰宅していました。
帰宅すると、どんなに早くても21時30分。そこから鞄から教材出して、30分でもいいからと曜日毎にやることを決めてやらせていましたが、22時過ぎると眠気が襲ってくるようで、帰宅後の30分はまさに分刻みの進行でした。
■地元塾のメリット
いま息子達は、地元の塾まで自転車でわずか5分。塾の授業が終わるのが21時で、最近授業は延長気味ですが、塾を出ましたのメールが届くと、あっという間に自転車で家についています。
そしてすぐに机について、21時半には宿題を始めています。それから男の子で体力もあるせいか、22時半くらいまで、頑張ってやっています。
気がつくと船を漕いでいることが時々あるので、私は塾がある日はなるべく早く帰宅して、帰宅後の時間は机の側で見張り番をしています。
塾弁を届けるのも近場なので義父がすすんでやってくれ、本当に助かっています。
大手塾のメリットもよくわかっていますが、地元塾のおかげで親としてはストレスレスな中学受験生活が送れていると実感しています。
■習慣と体力
塾授業後の自宅学習は、早くから習慣化できたのがよかったと思っています。塾に通いはじめのとき、私が「家に帰ってきたらカバンを自分の机まで持っていく」ことを随分うるさく言いました。
あと「今晩やっておいたほうがいいものはないの?」という声かけです。「じゃあこれやっちゃおうかな」と言ってくれれば作戦成功です。
ただ剣道君は先を見越して当日中にやることをうまく選べるのですが(理社のプリント、算数の類題など)、柔道君は「明日の計算問題やる」など意に沿わない選択をすることが多いのです。「授業で習ったことを忘れないうちにやるといいものをやったら?」などと私は水を向けます。すると国語の読解問題を解きはじめ…
あと娘のときと比較すると、夜遅くまで起きていられるか、体力も関係ありそうです。先はまだまだ長いので、無理をさせるのは避けなければいけません。あくまで、本人の意思で「いつやるの?今でしょ!」の環境を作ってやるのが大事だと思っています。
ちりも積もればなんとやら。塾終了後の勉強時間を確保する環境づくりで、少しでも効率的効果的な勉強をサポートしていきたいと思います。
■秋の土日のハードスケジュール
9/14-15の土日は、計5校の文化祭をハシゴしました。西は八王子の山奥から東は都心まで。
あわせて、剣道君の剣道の試合(市の大会で2年連続準優勝)、柔道君の柔道の試合(こちらは初戦敗退)も同じ日にあり、親の万歩計は土日ともに1万歩をゆうに越えました。
■偏差値39
比較的順調な剣道君に比べ、柔道君は塾の進度についていくだけでも四苦八苦なので、これまで組分けテストを受けさせていませんでした。それと双子で同じテストを受けるとどうしても点数の差が出るのを避けたかった面もあります。
しかし、そろそろ位置を見定めないととの思いから、9/1の組分けテストを受けさせました。
結果は四科偏差値39。剣道君が50台後半でCコース維持したのに対して、初戦で想定内とは言えAコースです。
柔道君の現実的な志望校選びのために、通っている塾の下のクラスの子が実際に進学した学校を書き出し、文化祭と学校説明会の日程を5校書き出しました。そのうち3校の文化祭が重なったわけです。
文化祭に行った残りの2校は、上の娘が通っている中学校。剣道君も柔道君も内部進学で通える学校です。
それともう1校は、剣道君の第一志望の難関校。ここは去年も行ったし、8月には学校説明会も行った学校です。こちらは剣道君と私で行きました。
■学校を見ること
学校に実際に足を運ぶと、その時間をそこの学校研究に専ら費やせます。沿革から学校長の経歴、進学実績、クラス編成(能力別の有無)、生徒の通学区域、クラブ活動、等々。
もちろん生徒の様子も目の当たりにできます。私がいつも気にして見ているのは、文化祭が生徒中心で行われているか、それとも先生中心で進められているか。結局それがその学校の「生徒力」の気がするんです。
わが子を「生徒力」の高いコミュニティに中高6年間入れてやりたいですね。
今回柔道君の志望校選びのために行った3校は、志望校選びをするまでは全く眼中にない学校でした。しかし、行ってみると不思議と親しみが湧いてくるものです。
塾の先生が、「学校はどれだけいっぱい見て損はない」と言っていたのを思いだしました。これからも中学受験の親としての基本動作に忠実に、子供をサポートしていきたいと思います。
