災害時の準備をどうしたらいいのか | ふつうに休みたい・生きる事をふつうに楽しみたい ――ある線筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群患者ブログ

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筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群というわかりにくい病気について、症状、感じた事、試した事について書いています。
何か、参考になったら幸いです。

私は筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群を患っています。

このように持病がある私が、大規模災害に巻き込まれた場合、どうしたらいいんだろうという事を考えてみました。

日常を過ごすのも精一杯頑張って、やっとなのに、災害時はどうなるんだろう。

ちょっとしたストレスでも、物凄く気力、体力を消耗して、寝たきりになったりするので、できるだけ考えないようにしてました。

痛み、疲労、不安感、恐怖感が、非常に程度が酷い病気なので、考えただけで、具合が悪くなるから。

できるだけ異常性、残虐性、悪質性のあるニュースは、見ないでいるぐらいです。

恐らく自律神経が、振り切れんばかりに、緊張興奮に傾いてしまっているので、そのくらい周りに対して、張り詰めています。

 

でも、これだけの確率で、震災発生が、予想されているので、今回は、ちゃんと考えてみたいと思います。

 

 

私にとって一番ネックになるのは、コミュニケーションと相互理解です。

 

体の痛みやこわばり、行動困難なども困るのですが、自律神経の状態が良くないと、簡単な会話や、簡単な身の回りの事もできなくなってしまう事。一番、酷かった時は、着替える必要があるのだけど、下着や服があるとき、どう服を取って、着たらいいのか、わからなくなったり。脳みそに重い荷物つけらてるみたいに、頭が使えない。

 

簡単な時計や時間の計算ができなくなったり。

最近まで、出かける時は、毎回使っている電車の乗り換えですら、何度も、毎回書いて、メモをしないと間違えてしまっていました。

そのくらい、認知能力が落ちてしまう(認知症の事も凄く心配しましたが、違うそうです)。

 

 

それから、感情が内面で、ピンポン玉のようになりはじめる事。パニック障害に近いのかな。

感情の状態が良くない時、乱暴な言動にならないように、とにかく、それを抑え込む必要があるので、とにかく耐えている事。

表情も人相も良くなくて、そういう時は、受け答えもきちんとできません。

 

これは、物凄く自分でも辛いことです。わかっているのに、自分で、一番取りたくない、奇異な態度を自分えコントロールができないからです。

一時的に、感情も不安定な認知症の人と、似た症状になるとも言えるかもしれません。

記憶系は、ある程度しっかりしているので、記憶系にダメージを受ける認知症の方と、そこは、違うのかもしれませんが。

そして、状態の良い時は、それができる。それから、後先考えずに「フン!」と力を込めて無理やりやると、なんとか、一時的にできます。

でも、それをやると、もっと、痛みや疲労が、増えて、頭の中のピンポン玉状態が、酷くなって、最悪自殺を考えるようになります。

 

それを、封じ込めるために、感情と感覚を凍らせて……。エンドレス。

 

そういうふうになるので、周りの人にも、「この人は、なんで、こんなにわがままで気難しい人なの?」と誤解されます。 

 

あらかじめ、このめんどくさい症状を、初対面の人に説明しなくてはならない。だから、激痛とピンポン玉頭のときでも、なんとか、コミュニケーションを取らなければならない。

何にしろ、これは、伝えない事には、わかりようがありません。

 

その頭のピンポン玉状態の時に、なんとか、脈絡のあるコミュニケーションを取るためには、私の場合は、「半分筆談」を使います。

頭のピンポン玉状態でも、とにかく医師と話し合わないと、治療自体が受けられなくて、状態がどんどん悪化してしまう。

 

完全筆談をするのは、無理なので(痛みと疲労しやすさで手が、ダメになってくる)、紙を持ってきて、相手が言っている事を、取り敢えず、重要そうな単語をとにかくメモする。

そうすると、相手は、紙を見ていので、話すスピードを落としてくれる。

ピンポン玉の頭の時って、相手が言っている内容の、本筋がどれだか、わからなくなるので(ちょっと、この表現、わかりにくいかもしれませんが、話の方向性というような意味合いです。細かい単語は、わかるのだけど、話の大きなまとまりが、わからなくなるのです)、紙に書いた単語が、略地図みたいな役割になります。

 

だから、準備するために、ノートと筆記具は必須。

ノートは、破れば貼り紙にも使える。計算や、記録にも使える。電源無しで。

 

 

あと、現実的に用意できるのは、

 

水、食料、予備の薬。懐中電灯、あと、ヘッドライト(私は、手に持ち続けるのが厳しい)、軽いハイテク毛布(NASAが開発したとかいうあれです)。これは、健康な人と同じ。

 

お薬手帳も定期的に、コピーして、避難用具の袋、あるいは複数箇所に入れておいてもいいかもしれません。

お薬手帳が取り出せる状況とは、限らないので。

 

あと、頭が回らなくなると、体系的なリハビリの仕方も、わからなくなっていまうので、必要なリハビリの動きなどのリストも、メモ書きして用意した方がいいかも。

 

 

あとは、小さなラジオかなあ。大規模災害の時は、周囲が、どういう状況になっているか、さっぱりわからない。

スマホは電源が、確保できないし、前回の体験では、電話回線使えなかった。

東日本大震災時は、ツィッターが生きていたのは、有名ですが、私は、体調の悪い時に、画面を見続けていても、具合が悪くなるし。

がしがし、ブログ書いているから、そうは見えないかもしれないけれど……どうしようもない苦しさを体に良くないにもかかわらず、自分の外に出している事が多いです……(;・∀・)

(それができない時は、ボイスレコーダーに延々と、どうしようもない感情を吐き出しています。そこでも、体の方が、耐えられなくなって、喉を潰したりします……(;・∀・))

 

 

あのレベル、あるいは、もっと大規模の災害があった時、生き残れるのか、まったく、自信が無いです。

 

(o_ _)o ドテッ!

 

 (o- -)oムクッ

 

でも、頑張ります。

(o ̄∇ ̄)o!!

 

※追記

 

あまりに症状の種類が大過ぎて、どう整理して人に伝えたらいいのか、難しくて2年間くらい、どんな症状があるのか、記録してました。

その中で、個人的に困った症状・問題を、こんなふうに整理して人に伝えています(専門家の枠組みではなく、個人的に作った目安です)。

参考まで。

 

SMERT(スマート)

 

S……センス。感覚の障害。光、音、痛み、皮膚感覚の異常、寒さ暑さなどの過敏。私の場合は、逆に嗅覚や味覚は、非常に鈍感になりました。

 

M……マッスル。ムーブ。体のこわばり。動きにくさ。作業のできにくさ。動けなさ。あるいは、変形性関節症。側湾症など、検査で出る体の異変。

 

E……emothion。エモーション。感情。気分の変化。テンションが上がり過ぎる。下がりすぎる。不安、恐怖。怒りっぽくなる。あるいは、感情自体が、無くなったような感じ。あるいは、すべての感情がぐるぐるして、どうしようもなくなる。

 

R……人間関係。コミュニケーション。人の話を聞いてられない(あるいは、音自体を聞いてられない)。自分の事を話そうにも言葉が出ない。人と一緒にいられない。あるいは、ひとりにされると、極端な恐怖や不安。

 

T……think。シンク。考えをまとめる力。あるいは、考えをまとめて、何かをする力。遂行能力と言うのだそうだけど、物事を順序立ててやる能力。ADHDの方。脳の病気や事故でダメージが起きている高次脳機能障害の方。精神障害や認知症の方に、よく現れる。順序立ててない行動。定形の作業や、一つの分野などの一点突破は、かなり、できたりするから、非常に理解されにくい。連係作業。ペース配分などが苦手。

私の場合は、

電車の乗り換えができないとか。着替えをしようとするけど、考えがまとまらないとか。簡単な片付けもできなくなってしまうとか、やはり、順序立てたり、体系的に何かができなくなってしまう(調子が悪いと、ことさら酷くなる)。

論理的に説明したりするから、「やればできるんだ。怠けてるだけ」と、医者にも誤解されてしまいますが……(・∀・;)

ここをわかってもらうのは、本当に難しいですね。

 

長文、読んでいただいてありがとうございました。

 

m(_ _*)m