原発事故報道で頻出“ベクレル”と“シーベルト”の違いとは | NuclearPowerPlant-Nymph

原発事故報道で頻出“ベクレル”と“シーベルト”の違いとは

ベクレルは物質が放射線を「出す」量。1秒間に1個の核分裂が起きて放射線が出る量が1ベクレルだ。

 これに対し、放射線を「受ける」量(吸収エネルギー)はグレイという単位が使われるが、人体への影響をはかるためには、単に受けるエネルギー量ではなく、放射線の種類ごとに、その量をはかる必要がある。種類により体に与える影響が違うからだ。

 それを加味し、「体への影響」を数値化したものがシーベルトだ。例えば、原発事故などで多く発生するベータ線やガンマ線では、1グレイ=1シーベルトだが、アルファ線ならば1グレイ=20シーベルトである。アルファ線は飛ぶ粒子の質量が大きいなどの理由で、1つの放射線が人体に与えるダメージが大きいからである。