今回の町長選の投票率は39・51%で過去最低となった。8月最後の日曜日だったことや、製造業が節電で土日に操業している影響も考えられるが、期日前投票は前回町長選の1・5倍と好調だった。初当選の木村俊雄さんは保守系町議の支援を受け、現職の山上貞夫さんは民主党県連と連合神奈川の推薦を受けるなど双方とも基礎票を固めたが、低投票率は、それ以上の支持の広がりが、ともになかった表れといえる。
新人の木村さんが当選した要因の一つには、山上さんの1期4年間で行われた緊縮財政に対する町民の評価がある。製造業が多い同町はリーマン・ショック後に税収が落ち、2010年度の予算編成は各部局で一般財源額の約25%カットを指示。予算削減に伴う行政サービスへの影響について住民説明会も開き、理解を求めた。
しかし、選挙中、緊縮財政に伴って減便されたコミュニティーバスや建て替え費用を工面できずに休館した公民館について町民から不満の声も漏れた。
「民間の発想で行政改革を」とトップダウン型で町政を担った山上さんに対し、木村さんは選挙で「町民の声を聞く」とボトムアップ型を強調してきた。
初当選した木村さんは、厳しい財政下でのかじ取りを担う町政の具体策に加え、低投票率を踏まえて、自身が掲げた「町民参加」を着実に実現してもらいたい。
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