昨日、ROCK IN JAPANに行ってきた。

ライブの話を書く前に、なぜか一番印象に残っているのが、千葉駅で荷物を預ける場所を探し回ったことだった。

たぶん同じようにフェスへ向かう人が多かったんだと思う。駅のコインロッカーはほぼ全部埋まっていて、周辺を探しても空きがない。

「まあ、少し歩けばどこかにあるだろう」と思っていたのに、本当にない。

駅の中を行ったり来たりして、地図を見て、また歩いて。

最終的にたどり着いたのは、駅から少し離れた、かなり分かりにくい場所だった。

そこにあったのは、今どき珍しいくらい古い、硬貨だけで使うタイプのロッカー。

料金は100円。

しかも、誰も使っていない。

あまりにも人気がなさすぎて、見つけた瞬間は「穴場だ」と喜んだのに、よく見るとちょっと不安になってくる。

昼間だからまだいいけれど、夜に一人でここへ荷物を取りに来るのは、少し怖いかもしれない。

でも他に選択肢もないので、100円玉を入れて、荷物を預けた。

フェスに行った日の記憶といえば、普通ならステージや音楽のことが中心になる。

でも実際には、こういうどうでもいい出来事も妙に残っていたりする。

千葉駅をぐるぐる歩いたこと。
誰も使っていない古いロッカーを見つけたこと。
100円で助かったこと。
そして「夜ここに戻ってくるの、ちょっと嫌だな」と思ったこと。

こういう小さな出来事は、その日の主役ではない。

写真を撮るほどでもないし、わざわざ日記に書くほどでもない。

それでも時間が経ってから思い返すと、意外とその日の空気まで一緒に連れてきてくれる。

だから最近は、こういう「別に大したことじゃないこと」も、なるべく残しておきたいと思っている。

自分で作っている wondays も、もともとはそんな感覚から育ってきたアプリだ。

きれいに整理された日記を作るというより、メモや写真、場所、音楽、その日に気になったものを、とりあえず生活の断片として置いておく。

昨日の100円ロッカーも、そのひとつ。

ライブの記憶の隅っこに、たぶんずっと残る。