やはり外道
トランプ新大統領就任式を見ている。米国国民が選んだ新時代のマキャベリストと私は見ているが、本家のマキャベリほどの裏打ちはトランプ氏には感じない。ちょっと出来のよい保険や不動産の営業トーク以上の言葉を表していない。
リアリストというよりもアメリカ型の反理想者義者に見える。それだけ今のアメリカ市民はバラク・オバマ前大統領に代表される理想主義の建国意識に疲弊したのだと思う。
ありていに言えば、ドナルド・トランプは社会に対するリアリストではなく、対象に飽きっぽく気まぐれで、本音をかますネタでちゃぶ台をひっくり返してみたい願望があるだけだ。
ひっくり返した後、アメリカ国民は他国に尻拭いを求める…そういう図式かも知れぬ。
さらに、どこか嘘臭い彼のファミリーの面々も(火サスを思わせるような、ヤバイ事案をやらかしてくれ…)かなり香ばしい雰囲気が漂う…。ご子息のバロン君の醸し出す『積木家族感』が半端ない。
明日からはトランプ劇場によるコメディ、たまにホラー、そして時おり深刻なドキュメント映画を見なきゃならないわけだ。チャンネルを切れないし、困ったもんだ。
一つ、立派だなぁ…と思うのは就任式の印象だね。国民が選んだ栄誉の重さ、責任は見事に演出されている事。
