文体も遺伝するのか | HOODのブログ

文体も遺伝するのか


終わりなき道ではないが、この堕ブログは更新何回目なのだろう。

もとより書く事が好きなので、今日に至るわけだ。人が書く文章には必ず文体というもの、言葉の選択や使い方という点においても個性や性格が出る。加えて言うならば、親に声や表情が似るように親から貰った文体がある。少なくとも私は、文体には親からの伝承性が存在すると考えている。


逆に言えば、自らの表現とは、その伝承性を如何に撃ち壊し、オリジナルの文体を手にできるのか。それが課題でもある。

私は親に文章までは似たくない。どこか近親憎悪めいた疎ましくあった。そこで、一つの方法を思い付いた。

それが『写本』である。好きな作家の作品をノートに書き写す。たぶん二年くらい『写本』に夢中だったと記憶する。親の範疇から抜け出すこと、さらに言えば『作家・書き手』に憧れがあった。

そんな見果てぬ夢のために『写本』が役に立ったとは言えないのだが、型を何かに求めたのは確かだと思う。