火葬 | HOODのブログ

火葬

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ふと…居眠りをした。
記憶の中で、私はどこかの火葬場にいた。西日が差し込む部屋、無機質な金属製の扉が開き、棺が静かに納められて行く。その棺の中に私の死骸があった。パチパチと炎が燃え上がり、私は白い骨になってゆく。自分の最後を見た。どうやら、誰かが火葬の荼毘に附してくれたようだ。そうだとすれば、私は夢の中では結構に恵まれた幸せな死だ。最後の最後が、人間は一番に面倒なんだよ。

ところが、自分が『火葬』になる夢は吉夢なのだそうで、新しい世界を切り開く幸運の兆し…の意。確かに、そろそろ写真で代表作は残さないとね。

いや、ダメだ。そんなの。私は違うな。そんなものはゴミに等しい。

やっぱり、誰かの記憶の中でたまに思い出されたら、充分に、それは『愛』だと思う。きっと私も同じように、どこかで思っている。

一生の記憶に残る場所があって、たまに『愛』してもらえるならば、それが良い。