昨夜に引き続き夜中にジプシー音楽に浸る。
フラメンコギターを初めて知ったような状況だが、どうやら幾つかの旋律ラインを織り込みながら、同じ拍と伴奏が基盤となるようだ。それは、能で言えば『平ノリ拍子』に『上の詠』を歌い連ねたように歌と演奏が絡み合い、さらに主題の主旋律を笛が奏でて、大皮の掛け声が鋭く響く…ジプシー音楽を聞きながら、脳内で囃子に相似転換されてゆく。
渋い歌声は義太夫と表裏一体ではないのかと錯覚する程に、演奏と染み込む。
何かインスパイアさそうな気配もあるが…。彼らの音楽には土地の温度や匂いがあるんだな。