毬を蹴る | HOODのブログ

毬を蹴る

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実家のある北関東。日々、秋の寒さが忍び寄る。

古い風景を捨てるのは、当たり前のような感覚で近所の風景は変わり行く。

四月まで居住していた首都近郊の街は、少し郊外に出れば田園が広がる場所があって、水路で牛蛙が鳴いていた。春には桜が街中の軒に咲いている。


だが、今の私が眺めている風景は水田がアパートや宅地となり、里山は産廃場とゴルフ場が並ぶ。屋敷森は斬り倒されてしまい、特に寂しいのが春だ。近所に桜の木を探しても見当たらない。みな、家を新築した人々が桜の木を嫌うようになったからだ。

首都圏の方が、北関東の地方都市よりも自然は豊かではないか…という錯覚すら抱く。


道端に栗の毬が散乱している。雨の降る日、傘越しに梢を見上げながら…『あの栗、早く落ちてこないかな』と、心待にしたものだ。そうして栗を拾う戯れが、子供の季節感であった。

草蒸した栗林、切り株に再生した杉の若芽。名残を留める古い踏み切り、この風景も来年には宅地として再開発されてゆくだろう。