古名を知れば。 | HOODのブログ

古名を知れば。



旅先の地、見知らぬ土地の由来や歴史は古老に尋ねよ…と云う。それは昔話に限らず、現在でも通用する話だ。

先日の豪雨で、家の近所で随所が水没した。翌朝には水は引いたが、様々な被害が出ていた。

本日、当地に先祖代々から暮らす方より話を聞く機会があった。

戦後しばらくまで当地の地形は、現在とは全く異なる姿であったようだ。

駐車場が水没したスーパーの建つ場所は戦前まで『沼頭』と呼んでいて、大雨が降れば簡単に氾濫し、そのまま数年は沼が拡がったままであったらしい。まさに『沼化』している。※それが、一枚目の写真。

今では想像も及ばない風景だか、古地図や古名を調べれば地形の姿を知る事が可能…当たり前の事実ではあるが、利便性や価格で認識を奪われてしまい、本当の安全や暮らしを見失う結果を招く場合もある。

水没した付近から十数メートル歩いた場所が『沼頭』、今でも一反の水田があり、付近は沼の面影を残す。※二枚目写真。水田は微妙なカーブを描いていて、区画整理以前の形を残している。


今回、水没した地区は昔は水田であったり、沼や小さな川があった場所なのだ。
いまでは平坦な土地の風景が視界に広がっているが、やはり、古来から水の通り道には『怪』が棲むもなのだ…と実感した。