フォトブック『私は私』峯岸みなみ
AKB一期生峯岸みなみ。このブログの読まれている方ならば熟知の通り、私の推しメンである。しばらくお付き合い願いたい。
いまさらなのたが、フォトブック『私は私・峯岸みなみ著・撮影藤代冥砂』…が去る七月十二日竹書房より出版された。
撮影者である藤代冥砂は、様々な女性達のグラビア撮影で著名であるが、しかし、私としては藤代自らのフォトエッセイ『もう、家に帰ろう』を代表作品にあげてみたい。このエッセイと写真は藤代自身の妻を描いた作品であるが、写真には行間あって色使いに暖かい味わいがある。
その『家に…』的な技法を軸にして『峯岸みなみ』の現在、彼女の主題『みぃちゃん≠峯岸みなみ』と対比させながら、さらに『時分の花』としてのセミヌードを捉えている。
例えば写真家ベッティナ・ランスも同様なのだが、やはり女性の肌は斜光で陰影を与えつつ、緩やかに線を描く女性の肉体、その後ろ側からの光が良い。
単純に『みぃちゃん』のセミヌードではなく、彼女が見せた『峯岸みなみ』の断面であることは、藤代冥砂ならではの表現であると思えた。
エッセイの中で、峯岸みなみ自身が言葉を選びつつ、自らを吐露した言葉はじわりと心に響く。彼女が人生の中で感じた痛みは、読み手の我々ファンにも、時おり刺さる痛みでもあった。
その痛感覚が不思議に清々しいのだ。
芸能人特有な広告的表現に勝らず、彼女の等身大な悩みを綴る。それは、ファンである私も目の前で『峯岸みなみ』の独白を聞いたような共有感があった。
彼女の尽きない悩みに対する答えが、表題『私は私』に収斂してゆくのは自明であろう。
そして、読後の我々が『峯岸みなみ』のファンを深化させてゆく瞬間でもあるのだ。読了した時、本当にファンとして、なにより、彼女のご両親に深い敬意と感謝を捧げたい…そう願わずにはいられなかった。。
是非、ご興味ある方は書店にて!

