MITSUBISHI | HOODのブログ

MITSUBISHI


三菱、自称…組織の三菱と呼ぶらしい。

それは別にして、私のような航空機マニアが『MITSUBISHI』と書けば、連想するのは『ZEAK』である。『零戦』とも云う。

孤高の設計者堀越二郎が送り出した名機の一つ。最も日本的思想を反映した飛行機。『零戦』が最後の手工業職人生産による近代航空機であろう。

実際の生産機はライバル会社である中島航空機(現・スバル)が行ったようだ。中島は『隼・一式戦闘機』を設計生産しており、この両機は性格は似ていたが空力的な思想は真逆であったらしい。

結果から言えば、機首より尾翼へ絞りを付けた隼の機体デザインが空力性能として零戦より上である。ただ、美的センスから見ると零戦に票が集まる。何より、零戦の美しさはスピンナー部から始まって尾翼部先端まで幾つかの曲線を絡み合わせた機体ラインにある。
その複雑な機体に星形空冷という武骨なエンジンを積み、空冷でありながら液冷機を凌ぐ流麗さ、一瞥して美的感覚が反映されている。

零戦が本当に日本の最優秀機であるかは別だ。しかし、あのデザインは日本人設計者であっても、堀越二郎以外に産み出せなかったはずである。ましてや、欧州、欧米の無粋な工業デザイン、F6F、F4Uなど工業製品としては落ち度はない。
だが、所詮『アメ車』である。

しかし、零戦は違う。いかにも日本人好みだ。兵器でありながら戦いを感じさせない。職人が一機ずつ仕上げた工芸品にも見える。日本人の意識『もののあはれ』がデザインとして描かれている所以だろうか。