70周年記念公演
そう言えば二月二十九日だ。巡って来た日はラッキーに違いない。何か『幸運』が欲しいが、私の周囲には皆無だ。運の兆しすら見えないぞ。しかし、自分の事は別に良いのだ。これからも、たぶん送る日々にさしたる価値はない。
先日の二十日、母校の能楽サークルが創部70周年記念公演・矢来能楽堂於。法政大学能楽研究会・現役部員による能『賀茂』演じるシテ・ツレは学生。地頭を師範である小早川修師、副地を子息小早川泰輝師で、平地を学生とOB。
各シテ、ツレを一枚ずつ掲載してみた。能『賀茂』後場シテ賀茂の別雷神(わけいかずちのかみ)…面は飛出。各面の作者は小熊正師。小熊師は、部内に創部された面部の指導に当たられていた方である。他の小面、増女も含め作・小熊正師
あまり内輪の自慢話をしても無意味に近いのだが、今回の記念公演は参加した学生、OB、来場下さった方々の力を集めて成功を得たように思われる。
世阿弥が云う『一座建立の寿福』という趣である。
私も、このブログの場を借りて深く感謝したい。そして私が永らく寄り添ってきた母校の能サークルとも、一つの区切りを付けた日でもあった。
盃を、巡らす宵の雲の間に、惜しめども月に春やあるらん。



