春一刻 | HOODのブログ

春一刻


雛祭り・小鼓


ブログ更新を放棄したような今月。理由は様々あるのだが、気持ちの昂りが文章に向かわず『筆が止まっていた』…一言で表現するならば『郷愁』であろう。

私における『郷里』とは実家のある場所ではなく、青春から現在に至るまでを過ごした首都近郊の街並みに懐かしみを覚える。失った時間や去っていった人々など、この全てが都内の空の下にある。

皮肉なもので『仮の舎』と考えていた都会暮らしが、自分の主体性を維持する生活であり、いつしか本来の『郷里』に虚しさのみを抱くのは偽らざる心に違いない。

まぁ、良いか。しばらく『流人気分』で日々をすごそう。