ねずみ男 | HOODのブログ

ねずみ男


部屋で寝たきり状態。オムツを自作してあてがっている。
寝ていても、本当に気が抜けない。

ようやく病院で処方薬を貰い、ただ横になるしか手だてがない。


病気になると世間一般からは疎くなる。
子供の頃は、病床の読書だけが救いだったが、今はネットで近々の記事を読む。


『水木しげる氏死去』…氏が作り上げた妖怪の世界は、自分が大人にならず子供のままでいて良かった場所だった。空想の世界で役に立たない妖怪の一つに化けて、誰かを驚かして遊ぶ…。

嫌な奴の水虫が治らない、ズボンのチャックが朝のトイレでかならず金玉に食い込み激痛に悲鳴をあげる。あるいは、冷蔵庫の中が何故か腐る…など。

財布に万札があると思わせて油断させる…なんてのも良いな。
近代科学や法律、経済などニュートン登場以来の進化は、人類が手に入れた神に代わる福音であったと思う。しかし、他にも人間が信じても許される世界があって、はじめて人類は調和するんじゃないか…と、その思考は子供の時代から続いてきた。

ずっと日本人は妖怪が大好きだった。たぶん風土的にユルキャラ好きなのだと思う。
ともすれば我々は、中世以前の村落社会・民俗学や遺伝子学を持ち出して『妖怪とは…』と、したり顔な考察を述べる意見もあるが、それは、いささか浅学に過ぎる。

そういう無駄な建前主義、教条主義を笑いに変えたのが水木作品だった。大都会を『ねずみ男』が歩いていても、我々は疑いを持たないだろう。選挙の旗か…と思ったら『一反木綿』が休んでいる。妖怪は隣にいます…と教えてくれた。


水木氏が現世を去って、私は自分で妖怪達を探さねばならなくなった。

これからは大変である。