カメラが古いのではなく、使う人が古くなっただけ。
すでに廃刊だが『季刊クラシックカメラ』、エンスー向き(使いたくない言葉である…)カメラ雑誌だった。
ミノルタ関係のカメラ記事を手軽に読むには、この号くらいしか思い当たらない。
二眼カメラ・ミノルタオートコードの紹介、ライカと提携したXEの分解写真など興味深い記事もある。
しかし、残念ながらミノルタマニアから見ると納得が行かない記事も多い。
『この写真を撮影したミノルタのレンズ、本当に表記通りのレンズかな?…叩くとキヤノン~って響くんじゃないか』
『記事が足りなくて適当にライカレンズと比較して編集作業…でも、ロッコールMC50mmf1.4が、開放から優秀って…執筆者は本気で撮影に使った事ありますか?』
極め付きは、ファインダースクリーンが改造されたミノルタSRT101を本記事に仕上げた事だ。同カメラを分解経験した者から言わせれば、この記事こそ『邪道記事』である。レストア業者による保証があっても、設計された機械の本質が違う改造カメラに過ぎない。
どこか釈然としない印象を読後に感じたが、今に思えば…『カメラ愛好家(ミノルタ)をバカにするな!』…なのである。
特に記事執筆者である赤城氏、故平山氏ともに古典カメラの第一人者ではあるが、当ミノルタ特集記事に関しては『写真、筆先ともに荒れてはいませんでしたか?』と言いたい。
結局、この号しか買わなかったのも俗に言われた『クラカメブーム』に私は反感があったからだ。
しかし、当号には一つだけ切ない写真が掲載されていて、池袋・鬼子母神前にあるテーラーにいた一匹の猫写真だ。この写真が掲載された直後に猫は姿を消した。猫業者に誘拐されたらしい噂もあったが、同時期に付近の住宅や鬼子母神境内から、人に馴れていた猫達が消えたので不審に満ちた話ではある。
私も、この猫を撫でた思い出があって残念でならない。
