猟奇的事件 | HOODのブログ

猟奇的事件

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猫にネズミを捕らない嫌味を言ったら、翌朝、子ネズミの死骸が私の枕元に転がっていた。

猫にしてみれば嫌々ながらの作業であったろうが、一夜にして二匹捕まえたのだから上出来なのだろう。

喉元を爪で押さえつけて顎で噛み砕いた形跡があった。それは小さくても虎と同様の手口が推察された。

当時、庭に飼われていた雌の雑種犬が時折に見せたネズミ捕獲は、未だに謎が多かった。繋がれているのに猫よりも捕獲率が高かったばかりでなく、そのネズミの死骸が猟奇的であった。

ネズミ達は皮を綺麗に剥かれたように薄皮を残して裸ネズミにされていて、その横に脱ぎ捨てた毛皮がネズミの形を残したまま転がっている。それは必ず腹から裂かれて本体を抜き出した形跡があった。
どうやって彼女はネズミを毛皮と本体に分離するのか。しかもネズミには傷一つないのだ。つるりと皮を剥いた状態に仕上げる技があるはずだが、謎過ぎる。猫のような爪もなく、犬の牙だけで果たせる作業なのか。

犬に聞かなきゃ解らないのだが…現在、実家で両親と暮らしているコイツに聞いても無駄らしい。


『俺はね、シーズー種というアイドル犬なんだよ。ネズミを切り裂いて無傷で皮と本体に分離するだって?バカな事を言っちゃあいけないよ。そんな不気味な作業は犬の俺だって御免被りたいよ。大体、彼女は野良犬時代に、あんたの学校帰りに付まとって、いつの間にか巧みに家に住み着いたって話じゃねぇか。彼女はね…たぶん犬じゃないよ。見かけは犬だけどね。間違いなく変化モノの一つだよ。

ご主人様の帰宅途中を、足音で探って出迎える忍者まがいの技なんざ、俺にはハナから無理なんだ…』