猫の扱い
じっくりと猫を見る。猫は人間の女のよりも、気まぐれで天性のツンデレだ。
そっと手を差し出してみた。片方の猫が興味を示し、ペロリと指先を舐めた。
ゾロリとした皮膚感覚が走る。猫は私の指を甘噛みしながら、舐めたり噛んだりする。どうやら私を気に入ったようだ。
首筋や肩を撫でてやると嬉しそうに目を細めた。
『できるだけ、長生きしろよ』と猫に話かける。
野良猫の寿命は地域にもよるが、餌の確保があれば五年くらいは生きる。病気や事故、苛めに会わなければ寿命を伸ばす事もある。
飼い猫で十数年だと聞いた事があって、十八年生きた猫は飼い主の話を理解していたと云う。
猫を見かけると話しかけてみると良い。
犬と違い、こちらの声が聞こえない振りを見せたりする。
しかし、耳はこちらに向けているので、逃さず聞いているのだ。
以前、猫と暮らしていた頃に『お前、雀ばっかり捕らないで、たまには家に巣食うネズミも持ってきたら、どうなんだ…』と嫌味を言ったら、翌朝、私の枕元に子ネズミの死骸が二つ置いてあった。
