精神渋滞 | HOODのブログ

精神渋滞


『結構、こうすると気持ち良いんでしょう』…彼女が、また私の左瞼の上に手のひらを当てた。

私は肯定も否定もしない。『もう一度当ててみて』と頼んだら、やってくれたのに黙っていた。

やはり冷たい感覚が肌を透してくる。
すっ…と手が離れた。

何事もなかったように、彼女が足を組み直しながら机の上にあったグラスを手にとる。

『じゃあ、またね。』

…うん、また。