源氏供養
少し前に、パンフ用として書いた能『源氏供養』粗筋。
比較的に平易な曲なのだが、意訳的な解釈で書けずに難しかった。
安居院法印は石山寺の観世音参詣に向かう途中、寺近くで一人の里女に呼び止められる。
女は法印に、私は石山寺に籠り『源氏物語』を書いたが、主人公『光源氏』の供養をしなかった科により成仏できずにいる。法印に回向をしてくれるように頼み、自分が紫式部であることを問われるままに匂わせながら姿を消した。
中入り
石山寺詣を終えた深夜。法印が紫式部の菩提を弔っているとが紫式部の霊が身を恥じらいながら現れた。
法印は光源氏を供養し、布施の代わりに式部の舞を所望する。
式部は、源氏の供養しなかったために妄執の迷いにある事を告げ、自らが舞う曲舞の中に源氏物語の巻名を織り込み成仏を導きを願い、自ら源氏へ供養としたのであった。
法印が思うに、紫式部とは石山の観世音菩薩の化身であり、世の無常を教えるために菩薩が方便として人々に源氏物語を書いたのであり、思えば夢の間の言葉であったのだ。
…主語の位置関係、時系列の整理が今一つ書けておらず、やや残念。
