下北沢
初夏の茹だる季節。私はロゴをブラックテープで覆い隠したEOS850にシグマ28・f2、そこに期限切れ激安フィルムを装填して下北沢に行った。
『すっかりジャンクな街になりましたよ…』と、アトリエで出会った若い女性が呟く。十数年振りの街は様相が変わっていた。
…そう言えば、以前は珍しい輸入小物や洒落た古着を扱っている店もあったが、今は居酒屋、焼き肉屋に変わってしまった。
おまけに奇妙な風俗紛いの店まである。
それでも、美男美女が涼しげな装いで行き交ったりすると、かっての下北の雰囲気を感じたりするものだ。
一枚目…こういう看板が立つというのも時代なんだな。
二枚目…乳母車の主は店の中で涼んでいたよ。
三枚目…やはり下北沢だなぁ、と実感するハーフ系の美男美女。女性はルネサンス絵画から抜け出たような美しさ。
四枚目…下北沢ならではの貸しアトリエがあるギャラリー。ここは手製のウェディングドレスの工房。中で作家がドレスを仕上げている。懸命に縫う後ろ姿…撮り忘れてしまった。
外は、暑かった太陽が少し傾いて、放射されていた熱が穏やかになった。



