初期型の整備
初期型SR1(以下、初期型と表記)は思い付きながら注油、シャッターギア調整など無謀なカメラ弄りの結果、現状から動態、さらに限定使用可能まで状態を取り戻した。
メッキ仕上げの美しさ、作動の滑らかさなど思いの外に凝ったカメラと言える。
しかし、使えるようになれば別の問題が生まれてきた。
『不変のロッコールマウント?』…初期型は後期型と異なり、半自動絞という過渡期的なレンズ構造である。その使用レンズの一つが55ミリ・f2だ。レンズには半絞に対応した絞りレバーがあり、カメラ側のカプラーと連繋で作動する。
この初期型対応のレンズレバーは後期型とカメラカプラー位置が微妙に合わず作動不良を起こす。そのため、このレバーを外して絞込み測光で使用せざるを得ない。内部構造が違う以上に、初期型・後期型はシステム的な同一の使用が不可能だったのではないか…という疑問が浮かぶ。
私の初期型は調整未完成な箇所があり万全とは言えない。加えて、初期メン対応のレンズは絞込むとピント位置が移動するという…近所のカメラ屋主人が教えてくれた話だ。
それは古いミノルタのレンズにある欠点の一つなのだとか。
写真一枚目はレンズの絞レバーのピンを外した穴。こうして絞込みで使うのだが、確かに撮影したプリントでもピント位置の移動は実感していた。
2枚目はミラー作動を伝える箇所。ペンタックスは、この辺りの部品を大きく構成していて素人目にも解りやすいが、ミノルタは『いわゆる小骨が多い』のだ。細いスプリングで各部品に作動を伝達や連繋をする辺りに、設計者たちが考え抜いた末の真面目さがある。


