十年桜
突然、思い付いたように他人に話しかけて、撮らせてもらう事がある。相手の名前も知らないし、一期一会で終わる。
十年前以上の春。桜が散り始めた河畔。
桜の下を通りすぎた一人の女性。その一瞬に私は、ここで絶対に声をかけてこの人を撮らないと後悔する…との決意でお願いして撮影させて頂いた。彼女は、この年に大学を卒業。でも、将来は絵本作家になることが夢、希望と教えてくれた。
もう、ずいぶん日々が過ぎた。時効ではないけど掲載してみる。
撮影者の私が未熟であり。絶好の状況下で甘い構図、シャッターブレ。彼女を春に旅立つ表情が良い。モデルの良さは全てを変えて行く。
こういう女性もいるんだ、と思えば世の中を信じても悪くはないな…と、今でも思っている。
