同じ場所。そこに生きている二人。
ふと、確かめたい場所があった。昼間は時間があったので思い立ち訪ねてみた。
私には妙な好奇心があって雑誌のグラビアやスナップ、果てはアダルトビデオのイメージ写真でも、背景が気になるのだ。
この場所は、どこだ…?、ましてや背景に見覚えがあったりすると、絶対に確かめずにはいられない。
クソ暑い中、目指す場所へ…実は、その場所とは某アダルト作品のイメージ写真である。その背景に写っていた風景だ。
そこは、一度見たような記憶があり、たぶんあの辺りだ…。
行ってみると平凡な踏み切りやガード下だ。しかし、この場所に立って気がついた事がある。
アダルト写真とは言え、この場所で撮影した写真には不思議なドラマが感じられていて、それは何故かと気になっていた。ようやく、この場所に立ってカメラマンが見た方向とモデルの子がカメラマンを見ていた風景を確認、その不思議な理由も少しだけ理解出来た。
そうだ。あの写真を撮影したカメラマンは相当に写真構成が上手いのだ。フレーミングばかりでなく、モデルの子を巧みに引き立てて、一つの演劇性を組み上げている。殺伐とした場所なのに、背景も含めてモデルにも奥行きが出ている。
これは…危ないぞ。。
気合いを入れないと私は負けてしまうな。
この殺伐とした場所でモデルの子を引き立てるなんて、私には無理かも知れない。そして、ヤツが能の撮影したら私は間違いなく勝てないように思った。
幾度か振り返りながら、汗を拭った。
暑いからではない。まさに冷や汗ものだ。
