記憶の補完 | HOODのブログ

記憶の補完



幼い頃の記憶を辿る。どこまで遡る事が可能か。記憶の原点はどこなのだろう。

幼い時代の記憶は、人によって差があるという。乳児時代までの記憶がある人もいれば、義務教育以前の記憶は皆無だ…という人いる。


この写真は私が歩き始めて二歳を過ぎた頃。私は三歳くらいと思っていたが、母に聞くと二歳を過ぎたあたりと証言。


自宅前の道路で父親の同僚氏(新島さん)が撮影してくれたスナップ写真。昭和30年代後半…道は舗装されず、石ころが転がっている。この撮影シーンは鮮明に覚えていて、2時半を過ぎた昼下がり、私は道の向こうからやってくる荷馬車を見ようと外に出た。
すると、新島さんがちょうど出てきて『写真を撮ってあげようね…』と私にカメラを向けた。


私がカメラという機械を見たのは、この瞬間が最初である。
銀色に輝く小さな箱から黒い何が(蛇腹)が飛び出していて、真ん中には丸いガラスが付いている。新島さんは、その機械を丁寧に扱いながら、私を撮影している。


『カメラというきかいを、にいじまさんがもっていて、しゃしんをとるらしい、カメラって小さな銀色の自動車みたいだな…』

この後、お待ちかねの荷馬車がやってきて、馬の熱い体温や荒い鼻息、道に撒き散らされた馬糞のレアな感触と匂いなど…と、ここまでは以前にもブログで書いたが、この後に私は災難に見舞われる。
その記憶が最近になって苦い思いでになってきた。


…続く。