きぼんぬ
全国的に『おはヨウ素!』
ネット記事にて。男性が使うと不人気、女性がドン引きする印象の悪い言葉用例として『○○だお・っていうかー・みたいな・ワロス…』が上げられていた。
例文その1『…もうすぐオレ、還暦だぉ。ってゆーかー、高齢者の仲間入りみたいな…数年後には要介護だなんて、もうウケるんですけど~ワロタ』…このうえもなく知性を微塵も残さないチョー軽い生活態度、さらに加わる老人臭。朝夕の通勤電車内で、スマホを弄りながらゲームやエロサイトを楽しみながら職場や目的地に向かい『ぁあ、かったるい…』と座り呟く。
実を言えば、これが中年を過ぎつつある私の生活実態に近い言語感覚だ。ただ、そういう薄っぺらい自分の言葉を別の力で押さえつけて制御している。そうして社会的に繕っているだけなのだ。では、その制御力が何であるのか…と考えてみると『若さゆえのプライド』もあると思う。『若さ=将来』という自分の未来に対して自ら負托する精神行為なのだろう。
その負托する精神が『老い』とともに喪失すると、いささか醜い老人になってしまう。ならばこそ『若さ』を失って『老い』に気づいた時に踏み留まる事で、人は本当の価値が出てくるはずだ…と信じたい。
2ちゃんねる用語で私が好きな言葉に『きぼんぬ』がある。今はあまり使われない『死語』状態らしい。しかし、どことなく…『きぼんぬ』という響きが良い。日常使う場面や文意が得られない事が悔やまれる。
