いつまで子供なのか! | HOODのブログ

いつまで子供なのか!


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先日の成人式一月十二日朝。外は薄い銀色の世界だった。夜更けに積雪があったようだ。そう思えば、布団の中で妙に懐かしい寒さを感じた。
深々と体に染み入るような感覚、子供時代に経験した東北の冬だ。あの地の底から冷え込む寒気は、雪国で育った人間にしか理解できまい…と。

それは別にして私は両親のために車を出さねばならず時間もないので、慌てて車に結氷した雪を除くべくバケツに風呂の湯を汲み駐車場へ。


…えぇい、面倒な!
ザッザッザーーと残り湯を車に。一瞬に雪は溶け落ちたように見えるたが、そんなに甘くない。
残り湯はたちまち凍り、再び薄い氷の膜をウインドーに張りつかせた。

…まずい、時間がない。焦った私は風呂場に走り第二段目の湯を…と駐車場を引き返す、その刹那。

『滑った!』


凍りついたコンクリートに足を取られて半身から地面へ叩きつけられた。

しかし、痛みよりも焦りが先に立ち、三度のバケツを…と。

『ぐぇっ!』


二回目の転倒。今度は背中から転倒し、背後へ強烈な打撃。
息が一瞬止まり、全身に走る激痛と冷えきった水しぶき。


と…そこへ家から父が出てきた。父は昭和五年生まれの東北生まれ東北育ち。さすがに雪には慣れている。

まぁ、田舎者で古臭い親父だと日頃は思っていたが老いても雪で転倒はしない。まさに『手馴れたもの』…なのだ。


こうして大騒ぎの果て、私は都内に出たのだが…この日の夜。全身に痛み、激しい目眩、吐き気に襲われた。

そう、むち打ち症である。加えて、腰への打撲。右肘損傷。
頭を打たなかったのは幸いか…。

父親の手を借りるなど『認めたくない若さゆえの過ち…』

いや…『お父上も年を取られた』これも違う。


ちっ、何かないのか。この場合…。

写真は…恥ずかしい私の三才くらいの時。道の向こうから荷馬車が来るのを待っていた。そんな昼下がり。