コンパクトデジタルカメラ
一応、写真家という区分けの末端に置いてもらっている。
その仕事の大半も今はデジタル撮影で、フィルムは私的な撮影のみ。それでも大抵、鞄にフィルム時代のコンパクトカメラ・ハーフ版カメラを一つ忍ばせてある。
先日の仕事帰り。カメラ屋のジャンク棚に一個のデジタルカメラが転がっていた。何気なく手に取ったが興味は全くないし、買うつもりもなかった…しかし、手に取ると意外に重い。
『そっか、このシリーズは金属外装がうりだったな』
いつもの癖で電池ケースを開けてみる。ん…電池が入っていた。しかも、カード入り。どうやら箱付のようだ。
って事は…蓋を閉め、取り直して電源スイッチを入れる。
『ツーーン』レンズカバーが開き起動した。
エラー有りと記された難はあるが、どうやら使えるらしい。
まぁ…遊びで弄ってみようか。何となくオモチャ代わりに買ってしまった。
ところが、このジャンク『IXY60』たかがスマホにも劣る600万画素の写りは、意外にメモやスナップに使える。さらに、撮影中も古いデジタルカメラにありがちなシャッタータイムラグも感じない。
確かにフィルムのコンパクトカメラに比較したら粗いプリントだが、映像としての即時性は遥かに勝る。これは危ない。もう少し上位機種のコンデジ(少し前に発売された)も欲しくなってきた。このままでは間違いなく中古漁りが復活して、コンデジをさらに買い足す要因になりそうだ。
IXY60は05~2006年にキヤノンより発売されたコンパクトカメラ。まだ私はフィルムカメラで舞台を撮影していた頃だ。
そして…何よりも秋葉のドンキで彼女達が初舞台を踏んだ時代なんだな。
写メは岡田彩花、みぃちゃんが開拓して道を開いたように、数年後にはファン期待の花を咲かせてほしい。

