晩秋
秋も終わる。
この危うくブログも終わりかけた。
物言えば唇寒し…で、言葉が見つからない状態であった。
雑感
写メは実家の庭で見つけた生物達。
以前は普通に見られた青蛙。この町内では、たぶん最後の一匹だろう。周囲は宅地化が進み田畑が消えた。産卵する水田もなく、仲間も周囲にはいなくなったが、昨年から庭に住み着いている。
もうすぐ冬眠も近い。さて来春も生きているのか。
次にハラビロカマキリ。この狭い庭に産卵場所を探しているようだ…夏まであった空き地に住宅が建ち、草原がなくなったからだろう。だが、狭すぎる庭で子孫が育つ余裕は皆無だ。餌となる昆虫は来ない。
最後は、山百合に付いたルリタテハの終齢幼虫。不気味な毒虫に見えるが、立派な蝶になる…はずであった。ある日、鳥たちの朝食と化したようだ。残念ながら蝶を見ることはなかった。
生物達が食物連鎖をしながら生育するには狭すぎる庭なのだ。周囲には隣接する住宅がならぶが、どの家も庭には土がない。そう…若い夫婦ほど庭に土が露出するのを嫌う傾向がある。 レンガやコンクリートで覆って、植木鉢を数点並べるくらい。雑草が生え、虫が来るのを何より嫌悪する。
虫を見るたびに、絶望的な叫びを大人が増えた。先日も、都内で揚羽蝶を嫌い、悲鳴をあげながら、蝶を叩き潰す母子連れを見た。
その反応が普通になりつつある、その許容度の狭さ、もはや人類の滅亡も遠くはない。


