それでも、推ししか見えない、見たくない。
私が舞台撮影者である以上…日々に妄想がある。
いや、妄想と呼ぶよりヲタヲタしい憐れな願望である。
『AKB劇場で撮りたい!』…一回、俺を使ってくれないかな。
でもさ…今、入ったら間違いなく推しメンしか撮らないように思える。
『それぢゃ、ダメだよ…』
あの暗く奇妙な照明を見るたびに、撮影者の苦労を思う。
彼女達のダンスシーンなどピントを決めるのは、おそらく気苦労があるはずだ。
以前、アサヒカメラ誌で、篠山紀信氏が大島優子などが出演したチームKを撮影したグラビアが掲載された(また撮影された研究生公演は第八期と言われている)
篠山氏は群像として捉えたようであるが、絵の中心には巧みに秋元才加、板野友美や小野恵令奈がいる…。そこは、ピントを合わせるというよりも空気感やメンバー達の体温や熱気を写し込んだといえる。
しかしだねぇ、劇場に雇われているカメラ担当者は、一回公演で何枚くらいレリーズしているのだろう。我々、能楽撮影者が能一番に使う枚数は70枚くらい。あまりレリーズすると音が耳障りになる。
デジタル時代になっても、そこはフィルムと大差はない。
しかし、劇場だと一公演で200枚~400枚くらいか。
いや…撮影枚数限度まで使うのだろうか。
ちょっと、その辺りを知りたい話ではある。
