大切な事は口頭で二度言う。
最近、特に思うのだが、メールで重要な用件や内容、議題、提案などをやり取りするのは、非常に誤解やら感情の行き違いを招きやすい。
いくら名文家であっても、上手く伝わるとは限らない。メールを原因にして発生した齟齬は、必ず人間関係を破綻に導く。
そう考えると、大切な事は顔を合わせて論じた方が良い。
確かに電子メールは便利だけど、各自の連絡や作成した文章原案を送るツールなのだと思う。
少しでも互いの感情に触れたり、バイアスを含めた意図表現が入ると、たいていの結果は火に油を注ぐようなものになる。
という私的意見。
電子メールとは均一化した文章を作り上げる。だから、字癖や書き方という個性が消える。そこに落とし穴があり、自分の個性を本人自身が見失っていたりするわけだ。
デジタル表現というものが、総じて均一化を目的しているから、あやふやで曖昧な人間特性などデジタル世界には存在しないのだ。
確かに、悪筆な人は手書きよりはワープロや電子メールにした方が良い。汚い字と字面は、相手に怒鳴り声で説明するように最悪なものだ。
学内のゼミ発表、社内プレゼンなどは、もはや手書きの時代ではない。
それでも、人に対する言葉や文とは、不揃いで不器用であっても、肉体を用いてで書くなり、話すなりして伝えて、ようやく真意となる。
そんな気がしてならない。
