愛機
所用の帰り。写真ラボに立ち寄り、その足で中古カメラショップ巡り。
ジャンク棚にミノルタXEブラックが二千円で置かれていた。私が、最初に能を撮影した機材であり、今でも私的な撮影では愛機の筆頭一推しのカメラだ。
スペアにもう一台いかが?…と甘い声が耳元でささやく。
結局、今日は諦めたけど買ってしまうような気がする。
古い機種のため電気関係に故障があるとシャッターが動かない。プリズムの経年変化などトラブルを抱える。
だから、人に撮影機材としては薦めないし、本当は撮影機材としては使ってはいけないカメラなんだろう。コレクター商品としても価値があるのか怪しい。
カメラは人命に関わらないから、新製品に故障や欠陥が出ても滅多にリコールされない。。そうやって商売していた側面は否めない。。
欠陥のために撮影失敗、廃業という最悪の結果で死に至る…そういう話は、まずない。撮影者が『死にたくなる』という苦い経験だけが残るだけだ。
