耳相と聴力
趣味で人相占いなどを密かにやっている。人相には様々な要素があるが『耳相』という部所もある。耳形で、その人の寿命や金運、子宝運を見る。しかし、耳の聴力までは占いに入っていない。そうした能力は占いの範疇ではないようだ。
私は、まだ物事を意識しない幼い時期に中耳炎を悪化。右耳においては八割以上の聴力を失った。
幸い左耳の聴力は健常であるため日常生活には不自由はない。
しかし、音楽の場合では音符音階の聞き分けや、会話での言葉を一回で聞く、あるいは道を歩いていて背後から来る自動車音が聞こえない場合がある。そういう面倒な瞬間は、何となく他人より自分が劣ったような気分になったりした。
確かに音が聞こえない…という不自由さは、本人しかわからない。しかも、『急に聞こえるようになった』と聴力が回復するなんてありえない。
昨年秋、CDレコード店で試聴コーナーで『交響曲HIROSHIMA』を聞いた。興味があったので気に入ったら購入しようとも思った。
しかし、購入とならなかったのは『鈍さ』を感じたからだ。どこかで聞いたようラインが現れては消える、その表現が自大的で鈍い。現代音楽とは、ある意味で先行作品(古典)のパロディでもある。鮮やかに古典を料理してこそ、原曲の面白さも改めて表現される。また、当曲の作曲家が全聾である事がコーナーの宣伝に踊っていたが、その『売り』が音楽と関係性あるのだろうか。センスのないコピーだという印象があった。
さて…耳相だが形は別にして、耳の位置で性格や気質を見る材料とされる。
例えば、ソチ五輪の女子ジャンプ『高梨沙羅』選手の耳位置が良い。目尻の線より下の位置に耳があり、知的な性格を表している。動物的感性より緻密に分析して行動するタイプだ。しかし、考えすぎると自滅する…。
かの作曲家氏は長髪に隠れて耳の形や位置は不明。占いでは、詐欺師は目と耳に形として見えると云う…そういえば、彼は目もサングラスで覆っていたわけだ。
