趣味力
昨日、時間を合わせるために書店内。
新書の棚に『趣味力』秋元康著があった。ふむ…と手に取り、斜め読みの走り読み。
本の展開は、項目だけ読めば終わってしまうような気もする。
一つだけ残るのは、『所詮、誰も見ていない』という言葉だ。
本人が気にするほどに世間は見てはいない。他人の目を気にするよりも『私は私』で生きて行くのが、つまりは最終的に健康な生き方ではないのか。…という意味らしい。
ゆえに、アイドルとは世間が見てはいないからこそ、見られる努力や方針を必要とする。
悪名も無名には勝り、とも言える。
どう見せてプレゼンするのかを考えた末に、乾坤一擲の戦いに対する答えが『AKB』であったのか。
その視点で眺めると、私も彼の深慮遠望に乗せられているんだろうな…と感じる。
『余生などない。』
これも面白い言い回しだと思う。私と同年代の著者が『余生』など物思うには早すぎる。
早すぎるのだが、老いても楽しく生きて行けば『余生』ではあるまい。いや、余った時間を埋めるだけの人生は確かに苦しい。
この項、続きます。
