商品コスト
書きたい事を書いたのがブログ。書かなければならない事を書くのが、ジャーナリズム。確かに、その通りだ。
とまれ…このような私の素人駄文は、大切に時間を使われたり、勉強なさっている方には時間の無駄である。
さて、ミリヲタを刺激するニュースを一つ見聞した。どうやら、武器輸出を我が日本はしたいらしいのだ。何しろ、ハイテク技術に秀でた日本の産業である。商品としての武器も高く評価されるに違いない…。
…ん。そうか?
優れた武器を売るには高額な開発コストが回収されねば赤字となる。回収には消費が必要だ。
武器の消費とは『戦争』だが、事は簡単ではない。
開発コストと生産効率、在庫など難問があるのだが…儲けるには『戦争』が必要。
優れた兵器はコストがかかる。例えば、日本を焦土に焼き払ったB29の一機分コストは、当時の最新鋭戦闘機P51マスタングの生産コストの十倍以上であり、さらに組み立てる労働力を加味して大変な工業製品であった。
自国の命運がかかる戦争状態でなければ作りたくないし、必要もされない。つまり、売る…という目的で作る爆撃機ではないということだ。
聞くところによれば、米国政府は真珠湾の戦艦に爆弾が落ちた数日後には、全米のタイヤメーカーの幹部を招集して『今までに作った試しもない航空機用の巨大なタイヤを開発してくれないか?、そのための工場は政府から資金を出して新しく作らせてもらうから…』と依頼している。
その巨大なタイヤがB29用に開発要求されたのは疑う余地もない。本当に役に立つ兵器(圧倒的に他人をぶち殺す道具)とは回収コストは度外視して作らねばならないし、大量に生産しても誰も得はしない。
次の時代があるとすれば(未来というべきか)、一つの代表的産業が経済を牽引する時代ではないと思うのだが…。
個人的趣味。私が大好きな戦闘機にP47サンダーボルトがある。先のマスタングより大柄であり(現用機のF16と大差ない)、操縦席の下に排気タービンを装備した二階建て構造の飛行機である。排気タービン用材は高価なニッケルを使用して、空飛ぶ重機関銃みたいな性格だ。12.7機関銃を8門を有し、一門に425発の銃弾が装備。当然、戦争が終わったら生産はキャンセルされたし、マスタングのようにスポーツ機に生まれ変わる事もなかった。ある意味で最も兵器らしい飛行機であったという証明でもある。
