星の終わり
アイソン彗星が太陽に炙られて蒸発した…宇宙の塵と水の塊である以上、太陽に引き寄せられた時点でアイソン彗星の運命は決まっていたか。
それは恒星系に所属した全ての惑星の運命でもある。いつの日か、太陽も活動が衰えて次第に膨張を始める。やがて、水星や金星を飲み込み、そうして地球は焦げてゆく。
その状況に至る前に地球環境は激変しているだろうから、地上から人間の築いた文明など消滅しているに違いない。虫一匹途絶えているだろう。
ただ、残念ながら数万年は先の話だ。
まだ…人類は続く。
続くには違いないが、宇宙の摂理に照らしたら、遥かに愚かで下等な人類猿である我々は、自らが作り上げた小太陽とも言うべき『原子炉』の始末さえ難儀している。
しかも、人類猿は闘争や集団防衛を好む、それゆえに思考と哲学を捨てて、支配欲と被支配欲に繋がれて権力の奴隷となる。
あと数千年、人類文化は続くのだろうか。
その時に、今以上に人の尊厳や存在する自由を保証する世界であってほしい。
その日までは、やはり戦いと苦渋の積み重ねなんだろうな。
やれやれ…だ。
