これでいいのだ。
寒い。加えて、ぎっくり腰痛みに、肩には謎の鈍痛。
撮影機材の重さに負けたのか、いや、世間の重さに負けたのか。
夕方、西の彼方に富士山が見えた。朱に染まる空に陰影を浮かび上がらせて、見事な絵に仕上がっていた。
晴れた日なら、普通に毎日見られる風景でもあり、しかし、この一瞬に居合わせなければ体験出来ない眺めでもある。
そういう記憶は残るだろう。本当に心を打つ景色は、平凡な山並みであったり、単に人影ない浜辺であったりする。
『忘れようと思うのだが、思い出せないのだ』…これは、天才バカボンのパパが使う名文句の一つだったはず。
そう、嫌な記憶は、これを口癖にして消してしまうに限る。
論理的には矛盾して破綻した言い訳だ。アホみたいに聞こえるが…。
。
『これで、いいのだ』
自分の壁が破れないなら、無理に破る必要はない。
その壁を少しだけ低くする努力も大切だし、あるいは誰よりも高くして、その上から眺める手もある。
拾ってきた写真を貼るとは職業的には頭痛の種だが…この二人、とにかくアイドルらしからぬ繊細な部分がある。そこが他のメンバーにはない魅力なんだけどね。
もう、二人は一緒のお風呂に入ったかな…まだ…?
今、心の妄想通信が来ました。
近いうちに、一緒にお風呂に入ろうって約束をしたそうです。
おしまい。
