夕暮れの散歩
夕方、帰り際に道草して近くの河原に出てみた。
堤防を自転車でゆっくり走る。向こう側に沈む夕陽。次第に暗くなる川面。
河原に降りて水の匂いを嗅ぐ。
そこへ下校途中の女子高校生二人組がやって来た。
私から少し離れた場所に荷物を置き、河原で何か話し合うわけでもなく、小石を拾って投げてみたり、…きっと、この二人は言葉にしなくても通じ合う仲なのだろう。
なかなかに可愛い印象だし…『今日は…』と私は挨拶をした。
二人も『今日は…』と明るい声で返事。
次の会話に行くか、行かぬか…。
今、私のカバンにはマニュアルカメラが入っている…普通ならば、話の流れからスナップ撮影に持ち込むのだ…だが、どうにも、これは無粋だな。
とても良い空気を持つ二人の間に分けいるのは無粋に思えた。
もう一つ、装着したレンズが暗いズームのため夕暮れには不向きだし、せっかくの二人を綺麗には撮れないだろう。
縁があるようで、ないもんだな…と悔やみながら帰路に付く。
一期一会かも知れないが、自分の写真テーマが少し見えたようにも思う。
