あれが君の零戦だね
ラボでプリント待ち。しばしの時間潰しに某量販店模型売り場へまわる。
すれ違い様、戦艦山城と長門、駆逐艦二隻をカゴに入れてレジに向かう涼しげな青年。
戦艦の模型が売れているんだな。
なぜ?
そんな私は、思わず買ってしまいました。
タミヤ『零戦21型1/72』最近、妙に疲れていたんだよね。
単純に気分を解放したいなぁ…とか。
部屋に戻り、子供みたいに箱を開ける。
うーん。見事なモールド、繊細な部品の仕上げ。まさに日本の航空機『零戦』そのものがプラモになった印象。さすがにタミヤ模型の製品だと感心。タミヤには誰でも、実物を製作するような楽しみを与えてくれる製品が多いのだ。
『あれが君の零戦だね…』とカプロニ博士が云う。
零戦のデザインを一言で言うのならば、全て曲線を組み合わせて構成されている点であろう。
ある意味で、『放物線』だけで描かれた機体なのだ。
しかも正面空気抵抗の少ない液冷エンジンではなく、風呂桶みたいな空冷星形エンジン搭載でありながら、そのフォルムは空冷的な武骨さが皆無である。
空気と航空機械の一致。
言わば『自他一如』を航空機で表現すると『零戦』になるのだ…と言えば、少し構えすぎか。
さて、明日も忙しい。
明日は人前で舞う。
久しぶりに。
仕舞『賀茂』、やるだけの事はしっかりやろう。
蛇足。そういえば、なぜに戦艦の模型が売れるのか、店員に聞いてみた。
…『艦コレの影響もありますね…』って。艦コレ…って。
