七年後の江戸はどうだい?
七年後の東京五輪…写真撮影者としては少なからず時代性として興味がある。
撮影機材が飛躍的に進化するのは確かであり、大好きな東京の街も変貌するだろう。
私は地方生まれなのだが、不思議に東京下町が好きだ。
しかし、別に下町の人情が良い…などとは言わない。
東京には、ある種の抑圧というか、絶対的に上がある…その意識を忘れたら暮らしてゆけない。
差別や格差など満ち溢れている地域に違いない。その空の下を這い回り仕事を貰う。そこで接する人との交流は忘れがたい。自分一人なんかで生きてゆけない。
その被虐的にして自虐に固まった世界が都会。
そして、芸術…舞台や能楽を少なからず仕事にしても成立してゆける場所でもある。だから五輪には賛成である。
私の高祖父に江戸末期の南町奉行所与力であった佐久間長敬という人がいる。彼が与力として地域に懸命に貢献し、江戸の人々を愛していた事は疑う余地もない。
小伝馬町牢屋の改善や囚人の健康管理、そのあとの世話。
あるいは、与力として体験した江戸期の大地震災害の記録も克明に記している。
福島生まれの私が、東京を異郷に思えない流れとは、この高祖父から来ているのかも知れない。
