読書感想文…ナツイチ番外編
夏休みの頭痛…もう一つが読書感想文。
幼い頃から読書好きで、図書室常連の一人であった。
ならば夏休みの指定図書など、いかに内容に乏しく大人の都合で指定された本であろうと、私には手のひらに止まった蚊のようなものだ…しかし、そうは問屋か卸さなかった。
当時はワープロもパソコンもない。
原稿は全て手書きである。
『吐き気がする』
自分の悪筆振りには、小学時代から参っていた。学校の習字授業で練習をしても、さっぱり綺麗な字にならない。
先生の云う、…まず『お手本』通りに書きなさい…という指導が理解出来なかった。『お手本』通りに書けるならば、先生なんか必要ない!
私は、どうやったら『お手本』通りに書けるのかが知りたかった。
で、自分の字を見ては気分が悪くなり、吐き気がした。
原稿用紙など、排泄した汚物を見るような嫌悪感。
だが、ある学年の夏。それでも頑張って書いて提出。
密かに、クラス内に好きな女の子がいたので、多少目立ちたくなったのだ。
感想文は字面ではなく、内容である。
『感想文は習字ぢゃねぇ!』
それで、その夏は他に絵画も合わせて絵と作文で何か賞を貰った記憶がある。
しかし、教師やクラスメートからは親に描かせた、代筆だろう…と疑われて、あまり評判は良くなかった。確かに日頃の勉強態度が、あまりに私は悪すぎた。
でも、『絵上手だね。作文も面白いし、最近の学級日誌なんて、作家みたいだよ…』と好きだった子に言われて、奇妙な自信を持ち始めた。
そんな夏、また来ないかな。
