稽古は強かれ…古人は云う
もはや、暑い…と口にするのは止めた。
この状態では、意味がない。人様への挨拶にもならない。
で…仕事の予定を間違えたり、慌てて連絡を入れて調整しつつ、一日が終わった。
しかし、どうにも体か重い。秋に舞台の予定…久しぶりに人前で舞う。なのに、自体重がキツい。今の体型は能より相撲が似合うだろう。
いい加減に痩せろよ…と一人の俺が呟く。
しゃーないよ、もう年なんだから…と陰で僕が言い訳をする。
このまま舞台に上がったら、初心者の仕舞でも勤まらないのは自明の理だ。
仕方ない。
飯と酒を減らしてみるか。
喘息用の投薬による副作用も肥満の原因らしいが、この加減は難しいな。
医者でも、判断に困るだろう。
自分の脳内では、イメージが出来ていても…それは思い込みに過ぎない。
鏡の前で、舞いの稽古をすると自己満足に陥って、本当の行間を読み取れなくなる。少なくとも、私は鏡を使う稽古は、あまり勧めない。
鏡は、あくまで補正である。
さらに、思い込みで舞うと完全に逸脱してしまう危険がある。
世阿弥の云う『情識はなかれ』とは、演者による強い思い込み…と、勝手に私は解釈している。
能の芸態は『皮、肉、骨』とも世阿弥は云う。
日がな、緩まない稽古方法って難しいなぁ。
