先達へ妄想を捧ぐ
露天風呂の木戸が軋む、開きかけた戸が途中で何かに引っ掛かりバタバタ音を立てる。半ば強引に木戸が開き、急に風が流れて湯気が散った。
…やっぱり、二人とも先に入っていたんだ。
白く立ち込める湯気の中に、白い肌が揺れた。
大…なんだ、陽菜か…美乳様の御入浴かぁ。いいよな、持っているヤツは…。
小…なによ、ふーんだ。ね、さっき、優子とみぃちゃん内緒話してたよね。何話してたの?
峯…いや、例の話。優子が知りたいって言うから。
小…そっか。あっ、えーと。これからサプライズがありまーす。
峯…サプライズ、この露天風呂で?
大…雪の中、露天風呂で『みんな裸でーす』なんて言うドッキリカメラぢゃないよね。
小…違いますっ!
峯…いったい何!
小…みんな、お静かに!
大…みんなって、三人しかいないぢゃん。
小…な・なんと!
大・峯…な・な・なんと!
小…今から、たかみなが私たちと一緒にお風呂に入りますっ!
大・峯…『え゛ぇー・・え゛~まぢ?』
大・峯の二人、思わず風呂の真ん中で立ち上がり、お互いの顔を見合わせた。
細かい雪が三人の髪にはらりと舞った。
続く。
