核分裂
深夜に入り空気が冷え込んできたね。
布団の中まで寒い。
明日は雪なんだろうか。私も多少は雪国の経験があり、何となく降雪だけは勘で判る。
一、地面や床から冷え始める。
二、急に外の物音が聞こえなくなる。
三、闇の中で『こーっ、こーっ…』という音が聞こえる夜は、外に雪が降っている。
一説には、雪が降るときに超音波を出すのだとか。
手元の棚に煎餅が一枚あった。深夜、起き抜けに食べるなんて体には良くない。
なのに、ためらいもなく乾いた音をあげて、煎餅は割れた。
漆黒の闇、目を閉じて煎餅を食う。
当然ながら眠い。
ふと、どこかへ旅行しているような夢現になる。
『もうすぐ着くから、お煎餅でも食べて我慢しなさい。』…
明け方、また胃が痛くなるのが自明の理なのに、たべちゃうんだな。
過去の反省がない、という過ちは物事が大きければ、大きいだけ見過ごされてしまう。
それは、『大きい嘘である程、人は嘘を見抜けない…』という諺に近い。
