日がな一日
痛みに耐えて、寝たきり老人のような一日。
ふと、関係ないのだが祖母の話を思い出した。
祖母が一時期借家暮らしをした時の事だ。
祖母の隣室は若い夫婦だった。
私も祖母の部屋に遊びにいって、その二人に挨拶して際に顔は見ている。ごく普通の若夫婦だった(今は記憶にない)
で…この夫婦なのだが。突然、深夜に男が怒鳴る、物を投げるなど妻を罵声する声が聞こえるのだとか。で、しばらくすると二人の笑い声や、いちゃつく声。
休日は、朝から始まるときもあり、隣室の祖母は心配になったそうだ。
夏のある時、一連の騒ぎがあった後に部屋の前を見たら、玄関に座って仲良くアイスを食べていたそうだ。
明治三十三年生まれのお嬢様育ちで、お堅い祖母には理解し難い有り様であったようだ。
『おばあちゃん、それ…そういう趣味の二人なんだよ』
したり顔の私(私、小六)
『本当にあるんだねぇ…あぁ、言うの。私は小説だけかと思ったよ』
『おばあちゃん、そういう小説読んだの?』
『……』
