推しも、また文化の一助。
先の補足。
おそらく熱心に劇場や握手会に足を運んでいるファンに、『白熱論争』を書かせたら、ヲタに素人とプロがミックスされてカオスとなるだろう。が、より濃いめの展開となるはずだ。これを活字で読みたいと思うのは、私の思いこみか。
一つ興味深いのは、恋愛や性の目覚めに関する楽曲が劇場曲にはある。
♪『あなたに、女の子の一番、大切なものをあげるわ』
かって山口百恵が歌う時、我々は胸を熱く掴みとられたような感覚が走った。
リアルな感情と、アイドルが歌う虚構がない交ぜになった。
同様に、私が好きな劇場曲『純愛クレッシェンド』や『隣のバナナ』などに、その彼女たちのリアルが混交すると、この楽曲は破綻するだろう、と推察できる。
そのあたりが含みとなって中年男性三人組による『指原論』が転じて、現代に身を置く若者の世代論となっている事は一つ評価できると思う。
動画サイトを眺めていると、ふつうの女の子や男の子までが、曲に合わせてダンスを楽しそうに踊っている。
そういう熱さというものは、若い時が一番高揚する。若者たちに歌う、ダンスで動く楽しさを提供した事実は、実は大切な文化の一つなのだ。
そこが何よりの『推し』でもある。
